2017/05/10
ダイアナ・クラールが米ビルボードのインタビューに応じ、2017年5月3日に発売されたニュー・アルバム『ターン・アップ・ザ・クワイエット』について語った。
「(アルバムの)唯一のコンセプトは“コンセプトがない”こと」だったと明かす彼女は、気心の知れたミュージシャンやプロデューサー(トミー・リピューマ)とスタジオ入りし、何が起こるか見てみたかったと語っている。
「前にもスタンダードのアルバムを作ったことはあったけれど、(今回は)自分が知っている中で最高のミュージシャンたちに来てもらったの。カルテット、トリオ、そして以前トミーと私が一緒にレコーディングしたことがあったバンドという、3つの違うアンサンブルを作りたかった」という彼女は、「テーマを設定しないでジャズ・レコードを作ってみたくて、スタジオでどうなるのか見てみたかった。あまりにも素晴らしいミュージシャンたちが集結してくれたから、考え過ぎずに演奏したかったの。“ナイト・アンド・デイ”の場合、かなりの部分をその場で即興で作った。経験を積んだから、今ではそういうことをする自由や自信が備わったの。即興こそがジャズのあるべき姿でしょう」と語っている。
彼女はアルバムの企画段階で40曲リストアップし、その中から11曲に絞ったと明かしている。また、「ソーシャル・メディアをマーケティング目的だけで使わないようにしている」と話す彼女は、アルバムの発売前にプロモーション用に制作の舞台裏を見せるショート・フィルムをつなぎ合わせていたという。“物事をポジティブに保ち、 教育を推進する”この映像を通し、「アルバムがどうやって作られたのかというストーリーを作成しようとしている」と説明している。
6月に始まる『ターン・アップ・ザ・クワイエット』を携えてのワールド・ツアーも控えている彼女は、「これは私を解放してくれるようなアルバム。既にやったことがあるものを再び作ろうとしなくてよかったと心底感じているの。戻ることなんてできないから。前に進むしかないのよ」と話している。
Photo: Mary McCartney
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