2017/04/19
ザ・チェインスモーカーズのデビュー・アルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』が首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
『ブーケ』(2015年)、『コラージュ』(2016年)の2枚のEP盤に続く、ザ・チェインスモーカーズ初のフル・アルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』からは、先行シングル「パリ」、「サムシング・ジャスト・ライク・ディス (ザ・チェインスモーカーズ&コールドプレイ)」の2曲がソング・チャートでTOP10入りを果たす大ヒットを記録し、アルバムのヒットに繋げた。売上の内訳は、セールス(ダウンロード数)が166,000枚、ストリーミング・ポイントが55,000、合計221,000ユニットを記録し、2位以下と10万ユニット以上の差をつけて、堂々の首No.1デビューを飾った。
ドレイクの『モア・ライフ』は2位にダウンしたが、4週目にして10万を超えるユニット数
を記録している。3位にランクインしているエド・シーランの『÷(ディバイド)』も、週間7万ユニットを記録し、本作からの先行シングル「シェイプ・オブ・ユー」が、今週のソング・チャートで12週目のNo.1を獲得するなど、絶好調。
続いて4位には、昨年クリスマス・アルバムが大ヒットを記録した、ペンタトニックスのEP盤『PTX VOL.IV -クラシックス』が初登場。これまでに3作のアカペラ・カヴァーによるEP盤がリリースされていて、その第四弾となる本作には、ジョン・レノンの「イマジン」(1971年)や、a-ha(アーハ) の「テイク・オン・ミー」(1985年)など、クラシック・ナンバーによるカバーが7曲収録されている。オリジナル・アルバム、EP盤全てを含めると、本作で7作目のTOP10入りを果たした。
5位にランクインしたジョーイ・バッドアスは、ニューヨーク出身の新星ラッパー。2015年リリースのデビュー作『B4.DA.$$』からおよそ2年振り、2作目のスタジオ・アルバムとなる本作『オール・アメリカン・バッドアス』は、スクールボーイ・QやJ.コールなど人気ラッパーが参加した意欲作。そのJ.コールに暴言を吐いたり、故・2パックについて「1対1なら勝てる」と明言したりと、何かとお騒がせなゴシップも、知名度を上げた理由の一つ。アルバムの内容については賛否が分かれるが、若者を中心に人気を博している。
10位には、米ロックビル出身のシンガーソングライター、ファーザー・ジョン・ミスティの3rdアルバム『ピュア・コメディ』がデビュー。2015年リリースの前作『アイ・ラブ・ユー、ハニーベア』から2年振りとなる新作で、米・英チャート共に、自身初のTOP10入りを果たした(UK8位)。TOP10以下では、カンザスシティ出身のラッパー、テック・ナインの新作『ドミニオン』が28位に、ポップ・ロック・バンド、ザ・メインの2年振りとなるアルバム『ラブリー・リトル・ロンリー』が32位にデビューするなど、TOP100中14作が初登場を果たした。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は19日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』ザ・チェインスモーカーズ
2位『モア・ライフ』ドレイク
3位『÷』エド・シーラン
4位『PTX VOL.IV -クラシックス』ペンタトニックス
5位『オール・アメリカン・バッドアス』ジョーイ・バッドアス
6位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
7位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
8位『ペインティング・ピクチャーズ』コダック・ブラック
9位『フューチャー』フューチャー
10位『ピュア・コメディ』ファーザー・ジョン・ミスティ
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