2017/03/28
星野源が「第9回伊丹十三賞」を受賞したことが、伊丹十三記念館を運営するITM伊丹記念財団から発表された。
同賞は、デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督などさまざまな分野で才能を発揮し、つねに斬新、しかも本格的であった仕事によって時代を切り拓く役割を果たした伊丹十三氏の遺業を記念して創設。あらゆる文化活動に興味を持ちつづけ、新しい才能にも敏感であった伊丹十三氏が「これはネ、たいしたもんだと唸りましたね」と呟きながら膝を叩いたであろう人と作品に贈られるもので、過去には糸井重里氏、タモリ氏、内田樹氏、森本千絵氏、池上彰氏、リリー・フランキー氏、新井敏記氏、是枝裕和氏が受賞している。
伊丹十三賞選考委員会は、周防正行氏、中村好文氏、平松洋子氏、南伸坊氏によって構成されており、今回の星野源の受賞理由として「音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断し、どこか息の詰まる時代に、エンターテイナーとして驚くような風穴をあけてしまった星野的表現世界に」とコメントしている。なお贈呈式は、4 月17 日に行われる。
◎星野源 コメント全文
受賞のお知らせを聞き、本当に驚いています。自分にとって伊丹さんの存在は、遥か遠くに見える灯台のようでした。しかし、その灯りへはどうやっても辿り着けないようにできていて、その活動の姿勢や後ろ姿から、暗に「君は君の場所を作れ」と言われてるようにいつも感じていました。そしていま、こうして伊丹十三賞をいただけたことは、身に余る光栄であり、人生を丸ごと認めていただいたように嬉しいです。これからも手探りで活動を続けたいと思います。本当に、有難うございます。
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