2017/02/15
2011年リリースの処女作『ファイナリー・フェイマス』が最高位3位をマークし、華々しいデビューを飾ったビッグ・ショーン。その後、2ndアルバム『ホール・オブ・フェイム』(2013年)も同3位をマークし、2015年リリースの3rdアルバム『ダーク・スカイ・パラダイス』では、初の首位を獲得。本作は、前作に続く通算2作目のNo,1獲得で、ラップ・チャートではデビュー作から4作連続で首位を獲得している。
本作からは、先行シングルの「バウンス・バック」が今週のソング・チャートで5位まで上昇し、シングル曲としては3曲目となるTOP10入りを果たした。その他にも、アルバムに収録されている楽曲が計8曲ランクインし、アルバムのセールスにも反映している。『アイ・ディサイディド』の初動枚数は15万枚だが、実売は65,000枚程度、売上の半数以上はアルバム収録曲のストリーミングポイントによるものだ。ここ最近ヒットしているラッパーのアルバムは、ストリーミングポイント稼いで上位にランクインするケースが多い。
先週の66位から2位にジャンプアップしたのは、レディー・ガガの4thアルバム『ジョアン』。本作は、2016年10月21日にリリースされたアルバムだが、2月6日(日本時間)に開催された【第51回スーパーボウル】のハーフタイムショーで行ったパフォーマンスが大きな反響を呼び、今週だけでも7万枚を超える週間セールスを獲得した。本作の他にも、2008年にリリースしたデビューアルバム『ザ・フェイム』も6位にリエントリーを果たし、2011年の2ndアルバム『ボーン・ディス・ウェイ』も25位に再登場している。
4位に初登場したのは、カントリーシンガーのリーバ・マッキンタイア。本作『シング・イット・ナウ』は、プロデューサーに、ラスカル・フラッツのジェイ・デマーカスを迎えた、通算29作目のスタジオ・アルバム。リーバは、今年でデビュー40周年を迎えるベテランシンガーで、2月15日にはライマン公会堂で1夜限りのライブを行うことが決定している。
8位には、ブロードウェイ・ミュージカルの『ディア・エバン・ハンセン』オリジナル・キャスト盤が、10位にはレコード会社『RCAレコード』のコンピ盤がそれぞれ初登場している。RCAレコードは、クリス・ブラウンやG・イージー、ブリトニー・スピアーズなどの人気ア―ティストが所属していて、本作には彼らのヒット曲をはじめ、全36曲の人気曲が収録されている。
次週は、2月13日(日本時間)に開催された【第59回グラミー賞】で主要3部門を受賞した、アデルの『25』(今週21位)が、再びTOP10入りを果たすだろう。その他にも、最優秀ポップパフォーマンス(グループ)賞を受賞したトゥエンティ・ワン・パイロッツ(今週18位)や、最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムを受賞したビヨンセの『レモネード』(33位)、新人賞含む3冠に輝いたチャンス・ザ・ラッパー(40位)などが上昇することが予想される。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、15日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイ・ディサイディド』ビッグ・ショーン
2位『カルチャー』ミーゴズ
3位『ジョアン』レディー・ガガ
4位『シング・イット・ナウ』リーバ・マッキンタイア
5位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
6位『ザ・フェイム』レディー・ガガ
7位『24Kマジック』ブルーノ・マーズ
8位『ディア・エバン・ハンセン』オリジナル・キャスト盤
9位『ストーニー』ポスト・マローン
10位『RCAレコード vol.4』V.A.
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