2017/02/13
2017年1月28日に開催された【ザ・ボーイ・ミーツ・ワールドツアー】の途中で、新作『モア・ライフ』を2月26日までに発売すると公言した、ドレイク。間もなくリリースされる本作から、先行シングルとして発売された「フェイク・ラブ」が自身18曲目となる全米ソング・チャートTOP10入りを果たしている。
友達を装って近づいてくる相手について歌っているこの曲、「成功者である俺の地位を狙っている」という一節もあり、おそらく実体験から書かれたものだろう。サウンドではなく、歌詞のサンプリングとして、オージェイズの大ヒット曲「裏切り者のテーマ」(1972年3位)が使われている。新しい試みだ。
制作は、ドレイクの他に大ヒット作『ヴューズ』(2016年)にも参加した、ビニールズとフランク・デュークスが参加。「ホットライン・ブリング」(2015年)のような、ヒップホップとR&Bの境目をいくメロウ系のトラップソングで、音楽メディア「ピッチフォーク」も2曲を比較し、高く評価している。
既にR&B/ヒップホップ・チャートでは首位を獲得していて、デジタルセールスは50万枚を突破、全米レコード協会(RIAA)でプラチナディスクに認定されている。アルバム『モア・ライフ』も間もなくリリースされることから、さらに上位へランクインすることが期待される。
新作『モア・ライフ』からは、アトランタ出身のラッパー、21サベージがゲストとして参加した「スニーキン」、カニエ・ウェストが制作に参加した「トゥー・バーズ・ワン・ストーン」が発表されていて、いずれもクオリティの高い仕上がりになっている。間もなくリリースされるアルバムも、『ヴューズ』に続き大ヒットすることは間違いないだろう。
ドレイクは、2月13日(日本時間)に開催された【第59回グラミー賞】の「最優秀アルバム賞」に『ヴューズ』がノミネートされていたが、残念ながら受賞を逃した。シングル「ホットライン・ブリング」が、「最優秀ラップ楽曲賞」、「最優秀ラップ/サング・コラボレーション賞」の2部門で受賞している。Text:本家一成
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