2016/12/29 11:00
クレイジーケンバンドによるクリスマス・ライブ【ビルボードライブ東京のクレイジーケンバンド】が12月25日、東京・六本木のビルボードライブ東京にて行われた。
横浜・本牧で育った東洋一のサウンド・マシーン横山剣を中心に1997年に結成されたクレイジーケンバンド。2016年は横山剣のデビュー35周年、2017年にはクレイジーケンバンド結成20周年、さらに2018年はクレイジーケンバンドのデビュー20周年とアニバーサリーイヤーまっただ中のCKBは、ファンとの距離が近い親密な空間で、渋さと色気の漂う大人なクリスマスを届けてくれた。
バンドが登場し定番のSEが流れると「ゴッドファーザー愛のテーマ」の演奏に乗せ横山剣(Vo)が“イーネッ!”のポーズを決めて登場。菅原愛子(Vo)とともに「シャンタン」を披露し艶のあるハーモニーで序盤から観客を魅了した。
横山から「次期大統領です!」と紹介された“ドナルド・ホランプ”こと洞口信也(Ba)が音頭を取り会場とともに「メリークリスマス!!」と乾杯。そのあと2曲続けて「ファイヤー・クラッカー」と「クリスマスなんて大嫌いっ!!なんちゃって」が披露されるとユニークで賑やかなクリスマス・ムードが会場を包んだ。MCでは横山が「サンタはいると思う?」と投げかけ「あのね、いるんだよサンタ」と日本の公認サンタクロースでもあるパラダイス山元の名前を挙げ、小野瀬雅生(Gt.)と洞口の決め笑顔で会場の笑いを誘った。
終盤では「タイガー&ドラゴン」、「太陽のモンテカルロ」など漢気溢れるナンバーを次々と投下する最中に、スモーキー・テツニ(Vo,Perc)が観客にタンバリンを預けてハンドルを持ち会場中を駆け回り“ドライブ”する一幕も。本編ラストの「横顔」では、スモーキーが横山に退場するよう促し、しょんぼりしながらステージを後にするなど、最後までエンターテイメント溢れる演出で会場を沸かせた。
アンコールでは、エルヴィス・プレスリーから勝新太郎まで数多のシンガーが歌い継いできた名曲「マイウェイ」を、シャウトやロングトーンを織り交ぜたCKB流で見事に歌い上げ、最後は観客との大合唱で盛大に幕を閉じた。お茶目でキャッチ―、そして深みも渋みもあるクレイジーケンバンドを間近で堪能できた、贅沢なクリスマス・ライブにファンも大満足だったことだろう。
なお、2017年9月2日、神奈川・横浜赤レンガパークの野外特設ステージで結成20周年記念ライブも決定しており年明けには詳細も発表される。まだまだアニバーサリーバッシュを駆け抜けるクレイジーケンバンドから目が離せない。
2016年12月25日
クレイジーケンバンド「ビルボードライブ東京のクレイジーケンバンド」
Photo: Masanori Naruse
Text: 神人 未稀
◎公演情報
【クレイジーケンバンド結成20周年記念スペシャルライブ】
2017年9月2日(土)横浜赤レンガ 野外特設ステージ
※公演詳細は後日発表
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