2016/12/24 18:00
2016年も残すところあと1週間。11年ぶりのスタジオ・アルバム『ブルー&ロンサム』も好調のは、今年もシーンの最前線をトップスピードで転がり続けてきた。上半期はキューバ・ハバナでのフリー・コンサートやバンド史上初となる大規模展示会『エキシビジョニズム』のスタートなどで世界中のメディアとファンをおおいに賑わせたが、改めて下半期の動向を振り返ってみたい。
夏を迎える頃には、すでにニューアルバムについての情報が少しずつ周辺からリークされだしていた。ロンドンでレコーディング中であること、ブルース作品となること、レコーディングに盟友エリック・クラプトンが参加したことなど、新作に関するニュースが流れるたび、世界中のファンたちが新作への期待に胸を躍らせた。もっとも、リリースが正式にアナウンスされたのは10月に入ってからだったのだが。それより先に今年3月におこなわれたキューバ・ハバナでの歴史的フリー・コンサートの模様を収めた映像作品『ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016』の全世界一斉上映などもおこなわれた。
そして、ついに“ロックの象徴”6組が集結する奇跡のフェス【Desert Trip】の開催前日、11年ぶりとなるスタジオ・アルバム『ブルー&ロンサム』の12月2日全世界同時リリースを発表。10月7日~9日、10月14日~16日の2週にわたっておこなわれた【Desert Trip】では、7日と14日に出演。その後に予定されていたラスベガスでの1公演がミックの咽頭炎によりキャンセルとなったものの、3日後に組まれた公演は予定通りおこない、ファンを安心させた。
11月にはロンドンで大成功を収めた大規模展示会『エキシビジョニズム』がニューヨークに場所を移してスタート。初日には再びストーンズのメンバーがレッドカーペットに揃って登場した。ニューヨークでの会期は2017年3月まで、その後はオーストラリア・シドニーでの開催が発表されている。
そして12月2日、ついに11年ぶりとなるニューアルバム『ブルー&ロンサム』をリリース。「構想50年、制作日数2、3日」という、いまさらながらの原点回帰となったブルース作品は期待以上にロックでエネルギッシュな仕上がりとなっており、12月24日付の最新全米ビルボード・アルバムチャートにて初登場4位を獲得、同チャート史上最多となる37作目のTOP10入りを果たすなど、セールスも好調。イギリスではもちろん、オーストラリア、ドイツ、ノルウェーなどではNo.1を獲得し、いまだトップセールスを誇る現役ロックバンドであることを改めて証明してみせた。
さらに、リリース直後にはプライベートでもふたたびおめでたいニュースが。12月8日、ミック・ジャガーと恋人メラニー・ハムリックの間に男児が誕生。ミックにはすでに17歳~46歳の子ども7人と孫5人、ひ孫もいるが、73歳にしてまた赤ちゃんのパパとなった。5月末にはロン・ウッドに双子の娘も誕生しており、今年1年だけで新たに3人のストーンズ・ベイビーが産声をあげたことになる。
歴史的キューバ・ハバナ公演に初の大規模展示会、新作のリリース、さらにはプライベートでの嬉しい話題など、2016年もメディアをおおいに賑わせたストーンズ。半世紀以上にわたりシーンの頂点でロックし続ける男たちに、減速の気配は微塵もない。
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