Billboard JAPAN


NEWS

2016/12/21 09:00

【米ビルボード・アルバム・チャート】J.コールが通算4作目のNo.1、ポスト・マローンのデビューALが初登場

 J.コールの4thアルバム『4・ユア・アイズ・オンリー』が、初動枚数49万枚を獲得し、堂々の首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 No.1デビューを果たした前作『2014フォレスト・ヒルズ・ドライヴ』(2014年)から2年ぶり、通算4作目となる『4・ユア・アイズ・オンリー』。J.コールは、これで2011年リリースのデビュー作『コール・ワールド:ザ・サイドライン・ストーリー』から、4作全てが首位を獲得し、同時に、R&Bチャート、ラップ・チャートの3冠を、4作連続で制覇したことになる。

 J.コールは、アルバムの大ヒットとは対照的に、シングル曲のヒットは少ない。2011年に最高位13位をマークした「ワーク・アウト」などが代表曲として挙げられるが、誰もが知っている大ヒット曲とは言えない。しかし、先行シングルのプロモーションがなくても、アルバムは毎回大ヒットする。流行り云々ではなく、アルバム・アーティストとして人気がある証拠と言えるだろう。

 本作『4・ユア・アイズ・オンリー』からは、アルバムに収録されている全10曲が、今週のソング・チャートにランクインしていて、その中でも特に人気の高かった「デジャ・ヴュ」は7位に初登場し、自身初のTOP10入りを果たした。本作の実売(ダウンロード数)は36万枚だが、残り13万枚分は、全てストリーミング(視聴回数)として加算されたポイントということになる。昨今のチャートでは、このストリーミング・ポイントを稼ぐことができなければ、上位にランクインし続けることは難しい。

 6位に初登場したのは、今年「ホワイト・アイバーソン」が大ヒットを記録した、テキサス州出身の新星ラッパー、ポスト・マローンのデビュー・アルバム『ストーニー』。本作には、その「ホワイト・アイバーソン」や、ジャスティン・ビーバーをフィーチャリング・ゲストに迎えた「デジャ・ヴュ」など、4曲のヒット・シングルが収録されている。

 クリスマス・ウィークということもあり、2位に上昇したペンタトニックスの『ペンタトニックス・クリスマス』は、週間最高セールス15万枚を突破、前作『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』も、5位に浮上している。2011年リリースの、マイケル・ブーブレのホリデー・アルバム『クリスマス』は、再び9位にランクインし、その他にも、マライア・キャリーやガース・ブルックス、オムニバス盤など、クリスマス・アルバムが上位にランクインしている。

 また、ホリデー・シーズンに入り、興行収入を伸ばしているディズニー映画『モアナと伝説の海』のサントラ盤は、8位まで上昇。映画は、全米興行収入ランキングで、3週連続の首位を記録し、日本時間で2017年1月9日に開催される【第74回ゴールデングローブ賞】では、<最優秀長編アニメーション賞>、<最優秀主題歌賞>の2部門にノミネートしている。『アナと雪の女王』(2014年)に続き、日本での大ヒットも間違いなさそうだ。日本では、2017年3月10日に公開される。



Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、21日22時以降となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『4・ユア・アイズ・オンリー』J.コール
2位『ペンタトニックス・クリスマス』ペンタトニックス
3位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
4位『24K・カラット』ブルーノ・マーズ
5位『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』ペンタトニックス
6位『ストーニー』ポスト・マローン
7位『ハミルトン』サウンドトラック
8位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
9位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
10位『ブルー&ロンサム』ザ・ローリング・ストーンズ

J.コール その他の画像・最新情報へ