2016/12/23
残すところ、あと1週間あまりとなった2016年。新年早々飛び込んできたデヴィッド・ボウイ逝去のニュースにはじまり、プリンス、モーリス・ホワイト、グレン・フライなど、音楽界では今年もまた多くの偉人たちが帰らぬ人となった。しかし、その一方でデビューから半世紀以上が過ぎた今も、シーンの最前線を走り続ける男たちがいる。その筆頭ともいえるのが、ザ・ローリング・ストーンズだ。つい先日、約11年ぶりとなるスタジオ・アルバム『ブルー&ロンサム』をリリースしたばかりの彼らの2016年の活動を振り返ってみたい。
まずは上半期から。2月3日、全14公演におよぶ中南米ツアーをチリ・サンティアゴ公演からスタートさせたストーンズ。チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、ペルー、コロンビア、メキシコを回り、その最終公演となる3月25日、首都ハバナで初のフリー・コンサートを開催した。観客数はなんと120万人以上。アメリカとキューバが54年ぶりに国交を回復した直後におこなわれた歴史的フリー・コンサートの模様は、音楽メディアのみならず国際ニュースとして大々的にとりあげられ、改めて世界中の人々にストーンズが“世界最高峰の現役ロックバンド”であることを強く印象づけた。ストーンズにとってはもちろん、歴史的にも大きな意義のある同コンサートは、間違いなく今年のストーンズ活動におけるハイライトであり、この模様はすでにドキュメンタリー作品『ハバナ・ムーン』として映像化されている。
続く4月にはバンド史上初となる大規模企画展「エキシビジョニズム」がロンドンのサーチ・ギャラリーでスタート。オープニングにはメンバーはもちろん元メンバーのビル・ワイマンの姿も。ギターや衣装など、私物をふくめ500点以上のアイテムでバンドの足跡を振り返る【エキシビジョニズム】は、ロンドンでの会期を終え、現在は二都市目となるニューヨークへと会場を移し、2017年3月まで開催される。
そして5月末にはプライベートでも嬉しい話題が。ロン・ウッドと妻サリー・ハンフリーの間に双子の女の子が誕生。ロニーにはすでに成人した4人の子どもがいるが、68歳にして新たに2人の女の子のパパとなり、その喜びをメディアに語った。また、5月にはかねてから開催が噂されていた““ロックの象徴”が集結する奇跡のフェス【Desert Trip】の開催が正式にアナウンスされ話題に。
下半期のストーンズは同フェスへの出演、そして11年ぶり新作のリリース、さらに、新たなストーンズ“ジュニア”の誕生へと続いていく。
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