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2016/12/13

井乃頭蓄音団 初の東名阪ワンマンツアーファイナルでアメリカーナを意識した最新サウンド披露、22日にはフリーライブ開催も

 昨今盛り上がりを見せるアメリカーナ・サウンドを意識したニューアルバム『MAHOROBA』をリリースしたばかりの井乃頭蓄音団が、12月9日に渋谷 CLUB QUATTROにてツアー【ワンマン道中いの栗毛2016】の最終公演を行った。

 初の東名阪ワンマンツアーとして名古屋、大阪と回ってきた彼らだが、ツアーファイナルとなる東京公演はこちらもバンド初となるCLUB QUATTROでのワンマンだ。メンバー4人がひとつのマイクの前に集まり、美しいコーラスを響かせる「グッバイ東京」で幕を開けると、まずはこれまでに発表してきた人気曲を畳みかけて歓声を集めていく。

 また、今回の公演は前後半の2部構成になっていたのだが、1部はいわゆる通常のバンドセットによる演奏に。ツインギターのヒロヒサカトーとジョニー佐藤がおなじみのテレキャスとレスポールを駆使したプレイで盛り上げれば、松尾よういちろう(vo,ag)は「デスコ」のイントロギターリフを観客に合唱させるトリッキーなコール&レスポンスで扇情。そして上記最新作からの新曲を最初に披露したのは1部の終盤、ぐったりしたテンポでサイケデリックなギターフレーズがグネグネと轟く「偶然金メダル」だった。

 アルバム『MAHOROBA』は前述した“アメリカーナ・サウンドを意識した”という触れ込み通り、これまで以上にサウンド面が特徴的な作品といえるだろう。代表曲中の代表曲「素直な自分」で前半を締めくくり、インタバールを挟んで再登場すると、ヒロヒサカトーはマンドリン、ジョニー佐藤はバンジョー、大貫真也もアコースティック・ベースを手にしており、『MAHOROBA』収録曲「ようこそ我が家へ」より2部をスタートさせるのだ。

 輪郭の際立った音をひとつひとつ紡いでいくように美しく織り込まれたサウンドレイヤーと、サポートドラマー 岸本篤志を含む4人のコーラスと共に届けられていく松尾の力強い歌声。さらに2部中盤には、YouTubeにてミュージックビデオが公開中の2曲「ねんねんころりの子守唄」「ぼくら風まち」も披露されたが、曲ごとに楽器を持ち替えながら繰り出していく多彩なサウンドの数々は、それぞれに卓越したミュージシャンが揃っている井乃頭蓄音団ならではといえるだろう。

 終盤には「東京五輪」「アンゴルモア」といった近年の名曲から「親が泣く」「カントリーロード」「帰れなくなるじゃないか」まで代表曲オンパレードで大喝采となり、アンコールにも応えて『MAHOROBA』収録の名バラード「ここにいて」で感動の大団円を迎えた彼ら。なお12月22日にはTOWERmini汐留店 店頭イベントスペースにて、観覧フリーのクリスマスミニライヴ&特典引換会を開催することが決定している。


撮影:杉岡祐樹

◎公演情報
【ワンマン道中いの栗毛2016】
2016/12/09(金)東京・渋谷 CLUB QUATTRO
セットリスト[1部]
01.グッバイ東京
02.昔はよかった
03.少年
04.デスコ
05.ライバル
06.遠い小さな町
07.偶然金メダル
08.素直な自分
[2部]
09.ようこそ我が家へ
10.言ってはいけない言葉
11.ちっぽけな僕
12.文豪気取り
13.ねんねんころりの子守唄
14.ぼくら風まち
15.東京五輪
16.アンゴルモア
17.親が泣く
18.カントリーロード
19.帰れなくなるじゃないか
En.ここにいて

◎リリース情報
アルバム『MAHOROBA』
2016/12/07 RELEASE
[INORC-006]2,300円(tax out.)
※「ねんねんころりの子守唄」ミュージックビデオ
https://youtu.be/rTeRJ9dJ6s0
※「ぼくら風まち」 ミュージックビデオ
https://youtu.be/gjSa4NOkEKs
※井乃頭蓄音団 4thアルバム『MAHOROBA』全曲試聴
https://youtu.be/idw0NUVv3J4

◎イベント情報
【クリスマスミニライヴ&特典引換会】
12月22日(木)東京・TOWERmini汐留店 店頭イベントスペース
※観覧フリー

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