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2016/12/10 10:00

史上最年少パリ・オペラ座芸術監督ミルピエ、伝統への大胆な挑戦、新作公演密着ドキュメンタリー映画公開

 バレエの殿堂“パリ・オペラ座”。37歳という史上最年少の若さでパリ・オペラ座の芸術監督に就任したバンジャマン・ミルピエによる、新作公演完成までの40日間に密着したドキュメンタリー『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』が12月23日に公開される。

 そうそうたる有力候補を押しのけ、史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に抜擢されたミルピエは、映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られる。ミルピエは、オペラ座の伝統に対し、「階級制度は必要ない」「差別的な考えは破壊すべきだ」と持論を表明。

 本作はミルピエが芸術監督として手掛ける新作公演「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」では、エトワールではなく若手ダンサー達からメンバーを選び、長い歴史の中で初めて黒人ハーフダンサーを主役に抜擢するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくが、その異端とも言える挑戦は周囲との軋轢を生み、ダンサーの怪我やストライキ、衣装トラブルなどが次々に襲い掛かる。果たして公演は無事に初日を迎えられるのか。

 ルー・リードやビョークの「メダラ」、「高速のドローイング」に参加したピアニストのニコ・マーリーや、レディ・ガガとのタッグでも知られる、気鋭のファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン。レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジャルマン・ルーヴェなど、次世代スター・ダンサーたちの躍動する美しい演技も見どころだ。単なる、パリ・オペラ座のバレエ・ドキュメンタリー映画という枠を超えた、伝統への敬意とあくなき挑戦―。創作の喜びを呼び覚ます、エモーショナル・バレエ・ドキュメンタリー。映画『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』は12月23日より全国順次公開。

◎公開情報『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』
2016年12月23日公開
監督:ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー
音楽:ニコ・マーリー 衣装:イリス・ファン・ヘルペン
出演:バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボほか

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