2016/11/26
i☆Risが、11月25日に東京・日本武道館にて【i☆Ris 4th Anniversary Live ~418~】を開催した。
4月に2ndアルバム『Th!s !s i☆Ris!!』をリリースし、このアルバムを携えての全国6か所を廻るツアーを開催。その後も2枚のシングルを発表し、山梨・河口湖ステラシアターでの結成4周年記念ライブの開催、【TOKYO IDOL FESTIVAL】や【Animelo Summer Live 2016 刻-TOKI-】への出演など、2016年も精力的な活動をしてきたi☆Risが、デビュー4周年を迎える11月、ついに念願の聖地・日本武道館での単独公演開催を果たした。
この日の公演は、グループとしての活動のみならず、個々がマルチに行ってきた活動の中で、それぞれ経験し積み上げてきたものを持ち寄り、最終的にグループの集大成へと昇華させて作り上げられたライブ。i☆Risが次の可能性へ挑み始めるためのひとつの折り返し地点になるようなステージだった。
久保田未夢とオーディエンスの「あれー?ここ、どこだろう?」「武道館!!」の掛け合いから始まった「幻想曲WONDERLAND」でライブはスタート。ステージでは観覧車やジェットコースター、メリーゴーラウンドなどを模したオブジェクトがさながら遊園地のような雰囲気を醸し出しており、楽曲のファンタジックな世界観をより演出していた。それらの装飾が、メンバーがそれぞれ担当する6色のカラーを最も鮮明に映し出す〝白”でほぼほぼ統一されていたことも印象的だ。
その後も「Color」「ミラクル☆パラダイス」と続けざまにパフォーマンス。今回、J-Debitスポンサー協力のもと、ニコニコ生放送でのライブ中継も行われており、放送の最終的な来場者数は4万人超を記録。多くの人が彼女らの晴れ舞台を見守った。それを受けて茜屋日海夏は「ここにいるみなさんとi☆Risとニコ生のみなさんで世界で一番熱い場所にしましょうよろしくー!!!」と会場だけでなく画面の向こうの視聴者にまで熱く呼びかけた。
暗転した会場のスクリーンに突如映し出されたのは、TVアニメ『プリパラ』に登場するキャラクターのファルル。彼女の「らぁらたちが聴かせてくれた心がぽかぽかキラキラするあの曲、やってほしいなぁ」というおねだりに応える形で、同アニメ挿入歌の「Love friend style」を披露。スクリーン上のキャラクターによるダンスムービーとシンクロしたパフォーマンスを見せる。ファンとの距離の近さを大事にしたいと、楽曲後半ではアリーナ中央に敷かれた虹の道を通ってサブステージへ移動。そのまま「Defy the fate」「イチズ」「鏡のLabyrinth」をスタンドマイクでの歌唱を交えながら披露し、プリパラ楽曲をはじめとした元気でキュートなレパートリーとはまた違ったクールなナンバーで、芹澤優曰く〝i☆Risの大人な魅力”をアピールした。
「〝イチズ”は武道館公演のためだけにアレンジしたヴァージョンでお届けしました。踊らずに歌うのはなかなかないことで、i☆Risはダンスだけじゃなくて歌も大事にして、強みにしてきたところもあるので」と話す若井友希。また、茜屋は「〝鏡のLabyrinth ”が好きだって言ってくださるファンの方も多かったんですけど、武道館公演をやるにあたっての私たちの心境に当てはまる部分があって、ここで歌えて良かったなと思います」と話した。
疾走感溢れる「Vampire Lady」で会場を再びヒートアップさせ、TVアニメ『双星の陰陽師』のOPテーマとして起用された最新曲「Re:Call」では巨大な火柱が上がり、物理的にも精神的にも会場を加熱する。それぞれの個性が際立つような編集がされたメンバーごとのヒストリー映像で、会場が和やかな雰囲気に包まれたのち、スカートにカラフルなボールがたくさん着いた衣装に着替えたメンバーが登場。「i☆Doloid」「Dream☆Land」「わくドキしたいっ!」と、シングルカップリング曲をメドレー形式でパフォーマンスし、そのままテンポ良く「Make it!」「Realize!」「Goin'on 」といった定番曲でラストスパートへとなだれ込む。「§Rainbow」では観客の盛大なコールに感極まった芹澤が歌を詰まらせてしまう場面も。
本編終了後も鳴りやまないアンコールに応え、グッズTシャツに着替えて再び登場したi☆Risは、デイリーヤマザキとのタイアップ曲であり新曲の「Dairy Berry」を初お披露目。メンバーやファンを大切に思う気持ちをこの歌で伝えたいと言って披露した「ayatsunagi」では、全国各地のファンがメッセージを寄せ書きした旗がサプライズ登場し、メンバーは目に涙を浮かべながら喜んだ。
澁谷は「この日のために生きてこれたんだなって思います。ここまでくるのにたくさん悔しい思いもしたし、自分が情けなくなったこともあったけど、ようやく自分のことを褒めてあげられる、そんな日になったかなと思います。」
久保田は「ずっと苦手だった歌やダンスを楽しいって思わせてくれて本当にありがとうございます。これからも楽しいって気持ちをみんなに伝えていこうと思うので、みんなにも見届けてもらえたらうれしいなと思います」
若井は「声優もアイドルも自分がやりたいと思ってたこととはちょっと違って、受け入れるのには正直時間がかかりました。でも、今の私の夢は、i☆Risをこれからもたくさんの人に知ってもらうこと、そして個人としての夢も叶えていくこと。この2つです」
茜屋は「デビューしばかりの頃は、i☆Risとして私はなんの役に立っているんだろうとか、そんなことばかり考えてました。それでも見放さず支えてくれたメンバーやファンのみんな、スタッフさん、家族、友達。本当にありがとうございます」
芹澤は「最初はi☆Risがあまり好きではありませんでした。だって優はひとりでアイドルとか声優になりたかったんだもん!でも、今みんなといるこの瞬間は最高の景色だし、この6人でしか見られなかった景色だと思う。だから私はi☆Risのことが大好きです!」
山北は「25歳て言ったらさ、世間的にはアイドル賞味期限なんですよ。だけど、山北はこの通り童顔でお肌もツルツルで、こうやってステージで動き回れるのはみんなが力をくれるおかげだし、メンバーがなんだかんださきさまだよねって言ってくれるおかげなんだよね。最近意味深なブログを書いて、さきさま武道館で卒業するんじゃないかって噂聞くけど…ゼッタイしませーん!うちらは止まる気ありませんからー!!」と、それぞれ最後の挨拶としてコメントした。
最後まで軽やかなステップを踏み、力強い歌声と美しいコーラスを鳴り響かせ続けた彼女らは、ラストに、茜屋がどうしても最後に歌いたかったという「ドリームパレード」で会場を完全にひとつにしてみせ、記念すべき日本武道館公演【i☆Ris 4th Anniversary Live ~418~】の幕を下ろした。
なお、この日のMCで告知された通り、i☆Risは2017年3月に通算14枚目のニューシングルをリリースすることを発表した。同シングルはTVアニメ『プリパラ』とのタイアップで、1月からOPテーマ曲としてオンエアされる。さらに、4月からは全国9か所17公演を廻る、グループ史上最大規模の全国ツアー【i☆Ris 3rd Live Tour 2017】を開催。現在、i☆Risオフィシャルファンクラブ<虹会>にて、チケットの1次選考の受付がスタートしている。
text:Takuto Ueda
<セットリスト>
01. 幻想曲WONDERLAND
02. Color
03. ミラクル☆パラダイス
04. YuRuYuRuハッピーデイズ
05. 徒太陽
06. Love friend style
07. Defy the fate
08. イチズ
09. 鏡のLabyrinth
10. Vampire Lady
11. Re:Call
12. i☆Doloid~Dream☆Land~わくドキしたいっ!(メドレー)
13. Make it!
14. §Rainbow
15. Realize!
16. Goin'on
-EN-
01. Happy New World☆
02. Dairy Berry
03. ayatsunagi
04. ドリームパレード
text:Takuto Ueda
◎リリース情報
14th Single「(タイトル未定)」
2017年3月リリース予定
※TVアニメ『プリパラ』1月~のOPテーマ曲を収録
◎ツアー情報
【i☆Ris 3rd Live Tour 2017】
20107年
4月09日(日)千葉・市原市市民会館
4月16日(日)福岡・都久志会館
4月22日(土)宮城・仙台市民会館 大小ホール
5月07日(日)埼玉・所沢市民文化センターミューズマーキーホール
5月21日(日)東京・中野サンプラザ
5月27日(土)北海道・道新ホール
6月10日(土)神奈川・関内ホール
6月11日(日)岐阜・長良川国際会議場
6月24日(土)大阪・NHK大阪ホール
※岐阜公演を除き昼夜2回公演
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