2016/11/24
多数の人が米大統領選でドナルド・トランプ候補が勝利したらアメリカを去ると表明していたが、それが現実となった今、その多くはとどまって自分が大切だと感じることの為に戦うことを決めたようだ。
DJで音楽プロデューサーのZEDD(ゼッド)も背を向けて立ち去ることができなかった一人だ。「僕をLAから引っ越しさせることができるものはあまりないよ。今は家にスタジオがあるからね」とドイツ生まれの彼は話す。
選挙期間中、ゼッドは自分の意見をTwitterで言葉を飾らずに発言し、共和党候補のトランプに対する不満を訴えていた。トランプが次期大統領となった夜、彼は自分のドイツのパスポートの写真をツイートした。
「自分はドイツに居場所があるから、状況が最悪になったらいつでも帰れる。普段はクリスマスにしか使わないけど、もっと頻繁に使う必要が出てくれば、それも選択肢の一つだね」と、彼は冗談半分に言った。
どこまでも前向きな彼は、自分には変えられないことは受け止め、変えられるものに取り掛かることにしたようだ。それは人々の考え方だ。「悪い時期にだっていいことはあるけれど、悪いことばかりに集中してしまうとそれに執着してしまうからね。時には少し距離を置いて、ポジティブなことや自分の周りのいいことに目を向けてみるのも大事だと思う」と彼は話した。
ゼッドは、自分が持つポジティブな気持ちを全部音楽に詰め込んでいて、現在も作曲に没頭しているそうだ。来年の今頃、全ての希望が失われてしまったと感じたらラジオをつけてみよう。「マイナー・コードはもう使わない。今日からは全てがメジャーだから」と彼は笑った。
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