2016/11/22
先週から自身のライブのMCでドナルド・トランプへの支持を明言したり、ビヨンセとジェイ・Zをディスったり、2016年11月19日のサクラメントのコンサートをたった30分で切り上げたり、翌20日のロサンゼルスでの穴埋めライブをキャンセルしたり、散々な1週間を過ごしたカニエ・ウェスト。
そんなカニエがとうとう年内まで続く予定だった【セイント・パブロ・ツアー】の残り21日程を全てキャンセルしたことが明らかになった。ライブ・ツアーは1日キャンセルするだけでも色々とややこしいが、それが20日以上分となると一体どれだけのダメージがあるのだろう?
一旦リスケされてからキャンセルになったLAのライブも含めると、カニエはツアーの残り22日程分のチケット代を払い戻す責任がある。米ビルボード・ツアー・チャート“Boxscore”によると、今まで開催された【セイント・パブロ・ツアー】の40日程の内、Live Nationよりデータが報告されている26日程分の興行収入は3,450万ドル(約38.2億円)。キャンセルになった22日程分の返金額はおよそ2,700万ドル(約29.8億円)に上ると推定している。
この規模のツアーの中止は前例がない訳ではなく、2013年にレディー・ガガが【ボーン・ディス・ウェイ・ボール・ツアー】の最後の22日程を股関節炎の手術のためにキャンセルを余儀なくされ、2,500万ドル分のチケットの払い戻しが生じた。ただし、彼女の場合は怪我が原因だったため、今や業界の標準となっているツアー保険が適用されただろう。
カニエの場合は話が別だ。今のところツアーがキャンセルになり、チケットの返金には応じるとの公式声明が発表されているが、キャンセルの原因は明らかにされておらず、保険が適用されるかは未知数だ。
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