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2016/11/02

大河「西郷どん」でボ-イズラブ…? 西郷隆盛の魅力は「ギャップ」と鈴木亮平

 2018年NHK大河「西郷(せご)どん」の主人公・西郷隆盛を俳優の鈴木亮平が演じることが2日、発表された。同局で行われた会見には、鈴木とともに原作者の林真理子氏、脚本を手掛ける中園ミホ氏も登壇した。
 今回鈴木が演じるのは、明治維新のヒ-ロ-、西郷隆盛。その素顔は謎に満ちていて、肖像写真は1枚も残っていない。
 原作者の林氏は、「西郷さんのどんなところが魅力だと思う?」という質問に「情が厚くて、愛情あふれる人。愚直と言ってもいいほどまっすぐ物事に突き進める人。その反面、複雑な面を持っていてそこに引かれました」と告白。また執筆に当たり文献などを調べていくうちに「一筋縄にはいかない人というのがだんだん分かってきました」とその印象を明かした。
 脚本を手がける中園氏も、「子どもみたいな純粋な部分と、間違った世の中をぶっ壊すのだ!と決めた時のク-ルでタフな革命家のような部分」と西郷の“さまざまな顔”に注目しているようで、「本当にスケ-ルの大きな人物。『先が見えない』と言われるこの時代に、ああいう個性の男がいたらいいなと思わせてくれます」と西郷に理想のリ-ダ-像を重ね合わせた。
 主演の鈴木自身も、中園氏と同様に「今の段階では、魅力はギャップじゃないかなと思っています」とコメント。「リ-ダ-として人に愛される存在で愛嬌があった。人を深く愛することがとても得意だったんじゃないかな。それによって周りからも愛される人間になっていった。一方で国というものを変えようと決意した男でもあり、一途なる覚悟を持って、猪突猛進していく芯の強さが魅力なんだと思います」と分析した。
 会見中には、中園氏が「林さんの原作にはいろんな愛にあふれている。島津斉彬との師弟愛、家族愛、男女の愛、ボ-イズラブまで…。ラブスト-リ-がたっぷり散りばめられているので、皆さんにはこの『西郷どん』にどっぷりはまっていただきたい」とコメントする一幕も。
 一方、“ボ-イズラブ”という観点について制作統括の櫻井賢氏は「原作でも触れていますが、あの時代の男のあり方をひもといていく中で、やっぱり自分の尊敬するような人に対して、恋愛感情に近いような心情もあったのではないか」と解説。「西郷さんがボ-イズラブをするのか?」という質問には、「ボ-イズラブをどう捉えるかですよね。日曜8時に皆さまに愛していただける西郷さんを目指しますので楽しみにしていてください」とアピ-ルした。

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