2016/10/27 16:20
テイラー・モムセン率いるプリティー・レックレスによる3rdアルバム『フー・ユー・セリング・フォー』からの1stシングル「テイク・ミー・ダウン」が、2016年11月5日付の米ビルボード・メインストリーム・ロック・ソングス・チャートで1位に輝いた。
今年7月14日に解禁されたシングル「テイク・ミー・ダウン」は、7月30日付の米ビルボード・メインストリーム・ロック・チャートで26位に初登場し、以来15週ランクインするロング・ヒットに。先週10月21日にはアルバム『フーユー・セリング・フォー』が世界同時リリースとなり、ついにグリーン・デイの「バン・バン」を抜き、15週目にして同チャートの1位を獲得した。
2014年にリリースされた前作『ゴーイング・トゥ・ヘル』は、米ビルボード・アルバム・チャートで初登場5位を記録、収録曲「ヘヴン・ノウズ」 、「ファックド・アップ・ワールド」、「フォロー・ミー・ダウン」の3曲が連続して米ビルボード・メインストリーム・ロック・ソング・チャートでNo.1を獲得し、女性アーティストまたは女性が率いるバンドとしては、最多記録を更新。同チャートで1位となった女性が率いるバンドは、なんとクリッシー・ハインド率いるプリテンダーズの1984年以来という快挙を成し遂げたが、今回「テイク・ミー・ダウン」で4曲目のNo.1を獲得し、自身の記録をさらに更新することとなった。
「テイク・ミー・ダウン」のベースになっているのは、ブルースの神髄を極めギターをうまく弾けるようになるために、十字路で悪魔に魂を売り27歳という若さで死を遂げたという1930年代に活躍した伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンの「クロスロード伝説」とのこと。ちなみに、テイラーが一番好きな映画というのも、この同じ伝説をモチーフにした1987年日本公開のウォルター・ヒル監督による『クロスロード』だそうで、彼女のブルースへの造詣の深さが表現されたメジャー感あるロックンロール・ナンバーだ。
同曲のミュージック・ビデオは、これまでU2の1987年の大ヒット曲「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム(約束の地)」をはじめ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、アヴリル・ラヴィーンなどのMVも手掛けてきたMV界の名匠、メイアート・エイヴィスが監督を務めている。
先週より新作を引っ提げた全米ツアーもスタートし、12月6日のロサンゼルスでの千秋楽まで32日間、全米各地のロック・ファンは、一段と大きくなったプリティー・レックレスを体感することだろう。なお、ヨーロッパ・ツアーは来年予定されているとのことだ。
Photo: Rob Fenn
◎「テイク・ミー・ダウン」MV
https://youtu.be/BQpZv2r8fb4
◎『フー・ユー・セリング・フォー』トラックリスト
01. ウォールズ・アー・クロージング・イン / ハングマン
02. オー・マイ・ゴッド
03. テイク・ミー・ダウン
04. プリズナー
05. ワイルド・シティ
06. バック・トゥ・ザ・リヴァ― (feat.ウォーレン・へインズ)
07. フー・ユー・セリング・フォー
08. ベッドルーム・ウィンドウ
09. リヴィング・イン・ザ・ストーム
10. オールレディ・デッド
11. ザ・デヴィルズ・バック
12. マッド・ラヴ
13. ザ・デヴィルズ・バック―デモ・ヴァージョン※
※日本盤ボーナス・トラック
◎リリース情報
『フー・ユー・セリング・フォー』
プリティー・レックレス
2016/10/21 RELEASE
2,376円(tax incl.)
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