2016/10/05
上白石萌音(かみしらいし もね)が、10月5日にリリースとなったデビューカバーミニアルバム『chouchou』の発売記念フリーライブを10月4日 池袋サンシャインシティ噴水広場にて開催した。
総動員数1000万人、興行収入130億円を突破するなど大ヒットを記録している、新海誠監督の最新作『君の名は。』。そのヒロイン・宮水三葉の声優を務める女優・上白石萌音が、聴くものの耳を奪う声を武器に、この度歌手デビューを果たした。そして『君の名は。』でも重要なである“10月4日”に行われた今回のイベントは、デビューカバーミニアルバム『chouchou』の発売記念フリーライブとして開催され、会場に訪れた2000人の観衆を釘付けにする圧巻の歌唱を披露。またライブ後にはニッポン放送のアナウンサー・吉田尚記によるインタビューも実施され、のほほんとしたトークで会場は終始、温かな空気に包まれていた。
<女優・歌手 上白石萌音 その歌は本物だった……“三葉と、そして大好きな瀧くんのうた”「何でもないや。」も披露>
人が行き交う会場でのイベントで歌うことが初めてだったという上白石萌音だが、その緊張を感じさせないほど堂々とした歌声が身にしみるアカペラ歌唱で、自身の人生を変えた1曲である『レ・ミゼラブル』の「On My Own」からライブはスタート。彼女は作中に入り込むかのうように、遠くを見据える。その表情、振る舞いにより観衆は見惚れ、そのうちに彼女の描く映像世界へと誘われていった。続いてアコースティックVer.でカバーしたHYの「366日」を披露。アルバム収録時、部屋の隅のような狭い空間の画を浮かべて歌ったというこの歌を、この日は水のにおいを感じる噴水広場という会場のせいか、〝海辺”を思い浮かべ歌唱したという。その言葉通り、アルバム収録のものとは違い、〝恋に対しての好奇心”を感じさせる、胸躍るような感覚をおぼえた。
何を話すか決めていなかったというMCでは、「こんな多くの人の前で歌えるなんて、幸せだなぁ……夢みたいだなぁ……」としみじみ語り、その感謝を述べる。また「『君の名は。』観ていただけました?」と振り、「何回観た?」と質問してみると、十数回観たという人もいて満面の笑みを浮かべる上白石萌音。そして「私の大切な、大好きな、三葉と、そして大好きな瀧くんのうた。」と「何でもないや。(movie ver.)」を披露した。上の階から見下ろす人たちを、愛おしい目で眺め、この幸せな時間を噛み締めハニカム彼女。大切な曲と、大切な時間。そして大切な人の心に触れているかのような、優しさがにじみ出る。だから、“私の大切な曲を、大切な時間を大切なものを出来れば共有してほしい……”そう伝わってくる。さっきまでと違う、彼女のわがままな、純粋な心を感じた。そして最後には、“あなたの心がどんなに苦しくても、明日にはいい事あるよ。”「皆さんにこのメッセージが届きますように」と、ナット・キング・コールの「Smile」を披露し、ライブを締めくくった。
<新海誠「この人は歌うべき人なのだ」 萌音「その人のために歌っていきたい。」 これから始まる歌手としての道>
ライブ終了後は、このイベントの司会を務めたニッポン放送のアナウンサー・吉田尚記とともにトークを展開。ライブを終えての感想をきかれ、「今までで一番リラックスして歌えました。皆さんの目が温かくて……」と感謝を交えつつコメント。また、三葉と瀧の目線に入れ替わったと語った「何でもないや。(movie ver.)」歌唱時に、マイクを持つ手が入れ替わっていたことに触れられ、「無意識でした!」と本人も驚いしまう。そして、「萌音ちゃんの歌声を初めて聴いた時、「この人は歌うべき人なのだ」とすこしの寂しさと共に強く思いました。」と『君の名は。』の監督、新海誠からサプライズでコメントが送られ、少しの間をおき感極まる場面も。
上白石萌音は「“歌うべき人だ”って言っていただいて……そんなこと言ってくれる人がいるなら、その人のために歌っていきたい。」と、嬉しい気持ちを滲ませつつ、覚悟を持った瞳をしながら語っていた。そして、去年の12月から8か月間レコーディングし完成したアルバム『chouchou』を、“自分の成長日記みたいな感じ”とも言っていたが、是非自分の耳と心で、その息の吸い方、身体の使い方、声の質の違いなどを確かめてみてほしい。また、この日サプライズで発表された『ミュージックステーション』出演含め、今後メディアへの露出が増えていくであろう彼女を、今のうちからチェックしておこう。
◎新海誠監督からのコメント
「萌音ちゃん、歌手デビュー、『chouchou』発売、おめでとうございます。アニメーション監督の新海誠です。
神木隆之介くんは君の声を「バイカル湖のように世界一透明だ」と表現し、RADWIMPSの洋次郎さんは、「疲れた体を包む毛布のようだ」と言っていました。僕は、萌音ちゃんの声は細くて長い針のようだと思います。知らない間に耳に差し込まれて、心の奥の柔らかな部分をそっと刺すような、甘くて懐かして、愛おしい痛みをもたらす声です。
萌音ちゃんの歌声を初めて聴いた時、「この人は歌うべき人なのだ」とすこしの寂しさと共に強く思いました。萌音ちゃんが感じた世界の輝きを、この先もどうか僕たちに伝え続けてください。僕たち『君の名は。』チームは、萌音ちゃんが世界のどこにいても、ずっと君を応援しています。」
◎今後のテレビ出演情報
10月14日(金)テレビ朝日『ミュージックステーション』生出演
10月16日(日)NHK総合『シブヤノオト』生出演
◎カバーミニアルバム『chouchou』(シュシュ、仏語で「お気に入り」の意)
2016/10/5 RELEASE
[CD] PCCA-04426 1,800円(税込)
<収録カバー曲>
01. 366日(映画『赤い糸』主題歌)
02. Woman “Wの悲劇”より(映画『Wの悲劇』主題歌)
03. 変わらないもの(劇場版アニメーション『時をかける少女』挿入歌)
04. On My Own(映画『レ・ミゼラブル』劇中歌)
05. なんでもないや(movie ver.)(映画『君の名は。』主題歌)
06. SMILE(映画『Modern Times』挿入歌)
http://kamishiraishimone.com/
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