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2016/08/01

ハロー!プロジェクト 北海道限定メンバーお披露目公式レポ&写真到着

 7月30日 札幌にて行われたハロー!プロジェクトのコンサートで、北海道限定メンバーオーディションの合格者がお披露目。その公式レポートが到着した。

 2016年7月30日。ハロプロメンバー大挙出演のコンサート【Hello!Project 2016 SUMMER ~Sunshine Parade~】が行われる、北海道札幌市・ニトリ文化ホール。ここ数日続いた大雨はどうにか上がったが、おかげで札幌は北海道らしからぬ蒸し暑さに包まれている。それを和らげるのはこのホールの良さでもある、前庭を彩るさわやかな緑と木陰だ。楽しげに開演を待ちわびる大勢のファンは、世代も性別も超越しており、相変わらずハロプロらしい。そしてどこからともなく「今日は研修生のお披露目があるから、早めに入った方がいいよ!」という声が上がる。そう、この日は北海道のファン待望のコンサートであると同時に、あるオーディションを勝ち抜き、ハロプロ研修生になったメンバーがオープニングアクトを務めるという、特別な楽しみが用意されているのだ。

 2015年5月から開催してきた、「ハロー!プロジェクト『北海道限定』メンバーオーディション」。ハロプロが全国各地の才能を発掘すべく、新設された大型オーディションで、その最初のエリアとして選定されたのが北海道。1年以上の時間をかけて400人超の応募者からわずか7人を選抜、研修生に決定した。この日の時点では公式サイトにも詳細が出ていない彼女たちが、いよいよベールを脱ぐ瞬間。それが地元・北海道のファンに向けて行われるということで、開演前のホールには緊張感にも似た空気が漂っていた。

 そんな中、PV上映が止まり、いよいよ開演。こうした場にはすっかりおなじみ、まことの安定のMCに導かれて、7人が姿を現した。研修生ということで全員小中学生、最年少は11歳だ。まだまだ小さな7人、まるでホール前庭の緑に合わせたような(?)萌黄色の衣装がよく似合い、とても可愛らしい。大歓声の中、テンポよく自己紹介が行われた。

 太田遥香:札幌市出身・12歳。生まれながらのアイドルであるとしか言えない美少女。正統派ゆえ、ひょっとしたら最初にスタートダッシュを切るのは、彼女かもしれない。

 佐藤光:札幌市出身・12歳。7人の中で、親近感を覚えるという点ではトップクラスの逸材。アイドルが身近になった昨今においては、この個性は大きな魅力であるのは間違いない。

 石栗奏美:札幌市出身・12歳。ルックスはともすれば、メンバーの中で一番幼い印象。しかしそれに相反する、未来を見つめる強い目力。大物の予感満点だ。

 河野みのり:札幌市出身・12歳。キュートな笑顔で「趣味はギター弾き語り」と発表し、ファンのどよめきを誘った河野。つかみはOK、目指すはギャップ萌え! かも?

 北川亮:蘭越町出身・12歳。驚くほど大人びたクールビューティー。メンバー中唯一の札幌市以外の出身、それが小さな蘭越町であることは、北海道のファンにはアピールになる!?

 工藤由愛:札幌市出身・12歳。アイドルに必要不可欠な、飛び切りの元気が全身に詰まったような明るい個性。その輝く笑顔はもはや才能であり、出会う人を確実にトリコにする。

 山崎愛生:札幌市出身・11歳。最年少の愛らしさと同時に、音楽的な素地を感じさせてくれる。歴代ハロプロアイドルがアドバンテージとしてきた音楽性を、大いに磨いてほしい。

 7人はハロプロ研修生北海道として、当面は北海道内限定で活動を展開していく。もちろんこの後彼女たちがユニットに属するのか、ソロになるのか、あるいは新ユニットを結成するのか、そもそもアイドル1本で行くのか…? それは、現在のところまったくわからない。だが、とにかく光り輝く可能性しか感じない7人。それぞれの抜群の個性を生かし、小さな身長が伸びきる頃にはハロプロで、いや日本のショービズ界において、大きな存在感を示してほしいと心から願う。

 この日は自己紹介のあと、ハロプロ研修生の定番曲「おへその国からこんにちは」を披露。時には涙を流すほどという厳しいレッスンの成果を感じる、明るく楽しく伸びやかなパフォーマンスを魅せてくれた。存在感は親しみやすくとも、ステージングは本格的でハイクオリティ。そんなハロプロアイドルのアイデンティティを早くも身につけたような姿に、今後の活躍が楽しみで仕方なくなる。そう強く感じさせるただ1曲の、しかし魂のこもったオープニングアクトだった。

 「アイドル王国」と呼ばれて久しい北海道。歴史的に多くのアイドルを輩出していることからそう呼ばれ始めたのだが、事実、ハロプロにおいてもモーニング娘。初期メンバーの安倍なつみ、飯田圭織を筆頭に、北海道出身者は常に多く在籍している。つまり今回、ハロー!プロジェクトが大型オーディションの最初の土地に北海道を選んだのは、決して偶然ではなさそうなのだ。ファンたちもそれを肌で感じているからこそ、この日の7人を大歓迎したのだろう。

 今の北海道の芸能シーンには、いわゆるローカルアイドルが多数存在している。だが今回のハロプロの取り組みの意図は、必ずしも地域密着型アイドルを生み出すことではないという。全国各地から才能と可能性を発掘し、ハロプロ流の統制がとれた質の高いアイドル、あるいはアーティストとして、コンスタントに世に送り出す。それはまだどこもなしえていない、壮大な夢なのだ。これはきっとハロプロにしかできないこと。それが北海道から始まったという事実は、きっと道内のファンのプライドにもなるはずだ。果たして7人を待ち受ける未来とは?

 とはいえ近い将来、今日の7月30日が特別な日として記憶されることは、おそらく絵空事ではない。ワクワクする期待感に満ち満ちた、本当に楽しいお披露目だった。

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