2016/07/14
2006年版「この恋愛小説がすごい」で1位に輝いた、島本理生原作の恋愛小説『ナラタージュ』。松本潤と有村架純を主演に、行定勲監督が実写映画化することが決定した。
原作『ナラタージュ』は、2003年刊行の『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補となり、第25回野間文芸新人賞を同賞史上最年少受賞した島本理生が20歳の若さで執筆。“ナラタージュ”(映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法)というタイトルの意味通り、ヒロインの回想によって構成されており、高校教師と生徒として出会った二人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちていく。眩いばかりの二人の想いが放つ光と、思い合うほどに濃くなる純愛の陰影が同時に紡ぎ出され、発売当時の文学界に大きな衝撃を与えた。
発売から11年。実写映画でメガホンを取るのは、原作に出会ってから長年にわたり映画化を熱望し、企画、構想を温めてきたという行定勲監督。そして主人公・葉山貴司(はやま たかし)役には、嵐の松本潤が、葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉(くどう いずみ)役には有村架純が決定した。二人は映画初共演で、行定監督とは共に初タッグとなる。
クランクインは7月初旬。公開は2017年秋となる。
◎松本潤-コメント
行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、ただいま撮影に参加させてもらっています。恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたいです。キャスト含む、全スタッフ一丸となって頑張ります。
◎有村架純-コメント
映画『ナラタージュ』に出演させていただく事が決まり、出演が決まってからとても楽しみにしていました。新しい環境での撮影に「刺激的な夏になる」と感じております。この作品は普遍的な愛を描いていきます。大人とか子供とか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですがそのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います。観終わった後に皆さんの心に何か残せるよう、キャスト、スタッフ皆で精一杯頑張ります。
◎行定勲監督-コメント
心憂い男と女の深淵を描いた島本理生さんの原作小説を手にして十年、念願の企画が始動します。不確かな愛に揺れる二人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います。
◎島本理生(原作者)-コメント
私にとって『ナラタージュ』は、思春期の恋愛のすべてを書いた小説でした。青春はけっして明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。刊行から十数年経った今、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています。一映画ファンとして完成が待ち遠しいです。
◎映画『ナラタージュ』
2017年秋 全国ロードショー
出演:松本潤 有村架純
監督:行定勲
脚本:堀泉杏
企画プロデュース:小川真司
原作:島本理生著『ナラタージュ』(角川文庫刊)
配給:東宝 アスミック・エース
(C)ビリング
<STORY>
大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から電話がかかってくる。葉山は泉に、演劇部の後輩の為に、卒業公演に参加してくれないかと誘う。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を助けてくれた教師だった。卒業式の日の葉山との誰にも言えない思い出を胸にしまい、彼を忘れようとしていた泉だったが、一年ぶりに再会し、押さえていた気持ちが募っていく。叶わないとわかっていながらも、それでも抑えきれない葉山への恋心。葉山もまた泉への複雑な感情を抱えていた。 やがて、大きな事件が起こり、ふたりの想いがぶつかりあったとき、それは痛みすらも愛おしい逃れることができない恋となっていた――。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像