2016/07/01
13歳で東京交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲共演し、最難関として知られる第59回ミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門で第2位を受賞するなど国際的に活躍するチェリスト横坂源が9月14日にデビューアルバム『J.S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』をリリースすることが決定した。
横坂源はドイツのシュトゥットゥガルト国立音楽大学、並びにフライブルク国立音楽大学で研鑚を積み、これまでに、鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスに師事。骨太で力強い音色と正確な音程、歌心あふれる演奏が魅力でミュンヘン国際音楽コンクール審査委員長のパメラ・ローゼンベルクに「紛れもない詩人」と称賛された。受賞歴、演奏活動ともに国内外での活躍をみせる横坂源だが、レコーディングに挑んだのは意外にも今回が初めて。横坂は、偉大な芸術家の録音が数多く残されている中で、自分の音を残すことについて抵抗があったという。ところが、ピアニストの藤井一興と「ガンバ・ソナタ」の抜粋を演奏したことから、作品のもつ風景や世界に感銘を受け、全曲演奏したいという思いが強まり、今回の録音に至ったと話した。なお、今作で共演を果たしたピアニストの藤井一興とは9月22日に行われる相模女子大学グリーンホールにて、CD発売記念コンサートを行うことが決定している。
◎横坂 源コメント 全文
チェロの曲目はヴァイオリンやピアノに比べて多くはなく、また素晴らしい録音が偉大な芸術家達の演奏を通して多数存在していることから、自らの音を録音するという気持ちを持つことはありませんでしたし、自分の音を残すということに正直抵抗もありました。2、3年ほど前に、ピアニストの藤井一興さんとご一緒させていただく機会がありました。そこで演奏させていただいたガンバ・ソナタの抜粋が私にとって未知の世界、風景で、かけがえのない体験となり、その頃から藤井さんとガンバ・ソナタをぜひ全曲共演させていただき、勉強させていただきたいという思いを強く抱くようになりました。そんな中、レコード会社にお声をかけていただき、藤井さんにお許しをいただけたことで、今回録音をとらせていただけることとなりました。ガンバ・ソナタ3曲というシンプルな故に深遠な世界観を要するプログラムを快くお許しくださった関係者の皆様には心より感謝を申し上げます。また現在サントリーホールディングスからお借りしているロジェリとは12年の月日を共にしてきました。人生の大切な時をこの楽器と共に過ごし、また時に突破し、現在もとても良い関係を築かせていただいています。この素晴らしい名器とバッハの録音に携わらせていただけることに感謝致します。
◎藤井一興(ピアノ)コメント 全文
横坂源さんとは二日間にわたり、ご一緒させていただきました。横坂さんのチェロは大変良く響くし、深みもある名器です。そのチェロと彼の卓越した技術および音楽性の相乗効果で、楽曲は一層素晴らしいものとなります。また、彼は常にもっといい音はないか、非常に熱心に探求されており、その姿勢に大変共感しました。時間を経るごとに音色が変わっていったのには、私をはじめ、スタッフ一同皆感嘆しました。非常にいい勉強になりましたし、大変楽しかったです。
◎リリース情報『J.S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』
2016/9/14 RELEASE
WPCS-13535 2,600円(tax in)
収録曲:J.S. バッハ: ガンバ・ソナタ 第1番~3番 BWV 1027-1029
◎公演情報『J.S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』発売記念コンサート
日時:2016年9月22日(木) 14:00開演
出演:チェロ:横坂 源 ピアノ:藤井一興
会場:相模女子大学グリーンホール
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