2016/06/22 21:12
映画『クリ-ピ- 偽りの隣人』ト-クショ-が21日、東京都内で行われ、出演者の西島秀俊と黒沢清監督が出席、ゲストに役所広司が招かれた。
前川裕氏による原作小説「クリ-ピ-」を映画化したこの作品は、ある夫婦の日常が“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描くサスペンス・スリラ-。
役所と西島は1999年公開の黒沢監督作品『ニンゲン合格』で共演しており、17年ぶりに3人がそろった。上映後に登壇した西島は「黒沢監督と役所さんのお話が聞けるということで、ファンとして皆さんと同じような気持ちで来ました。一緒に楽しみましょう」とうれしそうに呼びかけた。
すでに作品を2回見たという役所は「とにかく始まり、導入部分が格好いい」と感想を語り、「なんで僕が出ていないんだろうと思った」と嫉妬交じりに本音を漏らした。すると黒沢監督は「すみません。こんなことなら役所さんもどこかにワンカットでも出ていただけばよかった」と頭をかいて恐縮し、西島は「役所さんが出たら僕が出られないじゃないですか」と苦笑した。
黒沢監督作品に出演する西島について、役所は「これからもまた映画中心に、黒沢さんの作品で40代50代とまだまだやれる作品があると思う。いちファンとして楽しみにしています」と期待を寄せ、西島は逆に「僕はただのファン。黒沢監督の作品に出ている役所さんは、人間なんだけど最終的に人間を超えた何かになる。これはほかの人にはできないと思います」と思いの丈を語っていた。
ト-クショ-を行った(左から)黒沢清監督、役所広司、西島秀俊
エンタメ OVO
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