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2016/06/17 17:38

享年29歳天才棋士を描く映画『聖の青春』羽生善治役は東出昌大! 棋譜暗記で松山ケンイチと対局再現

 100年に1人と言われる天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、29歳にして亡くなった実在の棋士・村山聖の一生を描いた映画『聖の青春』が今秋公開となる。主演の松山ケンイチに続き、追加キャストが発表となった。

 本作品は、病と闘いながら将棋に全人生を賭け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動のノンフィクションエンタテインメント。主人公・村山聖を演じるのは松山ケンイチ。そして、聖の最大のライバル・羽生善治を演じるのは、出演作多数、今最も注目を浴びる東出昌大。実在の人物であり、かつ今なお棋界の頂点で活躍する棋士という難しい役どころを、精神・肉体面の両方からアプローチした。劇中の“羽生メガネ”は、1996年に史上初となった七大タイトル戦七冠独占を羽生善治が達成したとき、実際にかけられていたもの。「村山聖=松山ケンイチ VS 羽生善治=東出昌大」両者が、実際の棋譜を覚えての2時間半に及ぶ長回し撮影に挑んだ緊迫感&臨場感溢れる対局シーンは本作の最大の見どころとなる。

 そのほか追加キャストとして、10代の聖を大阪に引取り、共同生活をしながら彼を支えた師匠・森信雄役にリリー・フランキー、母・村山トミ子役に竹下景子、弟弟子・江川役に染谷将太。そして安田顕、柄本時生、北見敏之、筒井道隆ら豪華キャスト陣が脇を固めた。

羽生善治 撮影:中野英伴
(C)2016「聖の青春」製作委員会 配給:KADOKAWA


◎東出昌大-コメント
<本作の出演オファーを受けられた際のお気持ち>
とにかく素晴らしい原作と脚本で、現場に入る前からこの作品に携われることに大きな幸福感と闘志を抱いていました。羽生善治役を演じられて、役づくりについて先ず、羽生さんが七冠を獲った頃に、実際にご本人がお使いになられていた眼鏡をご本人からお借りできたことが、大変有り難く、幸運でした。あとは全て「見てからのお楽しみ」です。
<撮影について>
クランクイン初日、色々な想いの中、街中で立ち尽くすシーンで、監督が演出に来て「芝居をするな」と仰言ったのが強く記憶に残っています。
<村山役松山ケンイチとの共演について>
元々、尊敬する大先輩だったので、松山さんとのお芝居の中で過ごせた時間が自分の宝になりました。
<完成した本編をご覧になられて>
言葉にならなかったです。
<公開を待つファンの皆さんへメッセージ>
この作品には、人生、青春、生きがい、誇り、尊い多くのものが映っています。一人でも多くの方に観てもらいたい。月並みな事を言うようですが、切に思います。

◎羽生善治-コメント
村山さんの生き様を描いた聖の青春が映画化されると聞いて、彼の存在の大きさを感じました。自分も出てくるので気恥ずかしいところもありますが東出さんに演じて頂いたのはとても名誉な事だと思っています。将棋を知らない人達にも楽しんで感じて観てほしいと思います。

◎森義隆監督-コメント
<東出昌大について>
人類を代表する知性、しかもいまだ現役で棋界のトップを走る羽生さんを演じるということは、どんな俳優にとっても大きな重圧だと思います。しかし、東出昌大という俳優は、その重圧に負けない、本当に大きな器を持っていました。彼は、羽生さんへの心の底からの尊敬を足場にし、佇まい、所作、棋譜、精神性まで徹底した研究に研究を重ね、実際に羽生さんと対戦してきたプロ棋士たちも納得の若き羽生像を作り上げました。これまでの俳優東出昌大のキャリアにおいて、ベストアクトなのではないかと思っています。

◎滝田和人(プロデューサー)-コメント
<東出昌大について>
撮影現場での東出さんは、天才羽生善治三冠を演ずる歓びに満ちあふれ、この作品に絶えず明るく暖かい光を当ててくれたように思います。それはまぎれもなく、松山ケンイチさん演ずる怪童村山聖への愛であり、この世界を生きる抜くことへの強い意志を体現していると思います。俳優東出昌大の新たなる境地にご期待ください。

◎映画『聖の青春』
出演:松山ケンイチ 東出昌大 染谷将太 安田顕 柄本時生 北見敏之 筒井道隆
竹下景子/リリー・フランキー
原作:大崎善生(角川文庫/講談社文庫)
監督:森義隆『宇宙兄弟』『ひゃくはち』   
脚本:向井康介『クローズEXPLODE』『リンダリンダリンダ』
<STORY>
1994年、将棋のプロ棋士・村山聖(さとし)七段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師匠の元を離れ、上京しようとしていた。聖は幼少期より「ネフローゼ」という腎臓の難病を患っており、家族や仲間は反対する。しかし、幼いころから何をおいても将棋にかけてきた聖を見ている森師匠は、背中を押す。東京―。髪や爪は伸び放題、足の踏み場もなく散らかった家、酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、みな彼の将棋にかける思いを理解し、陰ながら支えた。その頃、同世代の棋士・羽生善治が前人未到のタイトル七冠を達成する。聖は強烈に羽生を意識し、ライバルでありながら憧れの想いも抱く。そして聖は、将棋の最高峰であるタイトル「名人」になるため、一層将棋に没頭し、並居る上位の先輩棋士たちを下して、快進撃を続ける。そんな中、聖の身体に癌が見つかる。だが、「このまま将棋を指し続けると死ぬ、手術し、療養すべし。」という医者の忠告を聞き入れず、聖は将棋を指し続けると決意する。彼の命の期限は刻一刻と迫ってきていた…。

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