2016/05/31
小説『忍びの国』の実写映画化が決定し、その監督を中村義洋、主演を大野智が務めることが発表された。公開は2017年の夏となる。
本作品は発行部数50万部を誇る和田竜のベストセラー。和田竜といえば、従来の時代小説とは異なるテイストや痛快にテンポよく進むストーリーで、全く新しい歴史小説の到来を宣言した快作『のぼうの城』で脚光を浴び、『村上海賊の娘』など常にその圧倒的なスケールで読者を戦国の世界へ誘う作品を発表し続けている。
そして今回映画化が決まった『忍びの国』は、『のぼうの城』から約半年後に出版された作品で、戦国時代、織田信長の次男・信雄が父に相談もせず独断で行った伊賀国への侵攻“天正伊賀の乱”を題材に、入り乱れる様々な人間たちの思惑、張り巡らされた知略謀略から巻き起こる織田軍と伊賀忍びとの合戦をダイナックに描いている。この演出を手掛けるのは、『映画 怪物くん』(2011)、『予告犯』(2015)、『殿、利息でござる!』(2016)など、次々とヒットを飛ばし続ける中村義洋監督。力強い演出力でエンターテインメント性豊かな作品を作り出す、国内外でも評価の高いトップクリエイターだ。
そして、主人公・無門(むもん)を演じるのは、今回、時代劇映画初主演となる大野智。国民的アイドルグループ・嵐のメンバーとしてはもちろん、ドラマ、舞台、映画、アートと様々なステージでその圧倒的な存在感を発揮し、活躍の場を広げている。そんな大野が次にチャレンジするのは、普段は“金の亡者”で“無類の怠け者”だけれども、“史上最強”の忍び・無門。決してカッコイイだけのヒーローではなく、どこか常人よりもヌケているが、いざとなったら超人的な力を発揮する振り幅の広いキャラクターに挑戦する。また、その切れ味鋭いダンスでも証明されている高い身体能力を駆使して、本格的なアクションにも初挑戦するという。
(C)2017 映画『忍びの国』製作委員会 (C)2008 和田竜/新潮社
◎大野智/無門(むもん)-コメント
大野智です。
この度、映画では初の時代劇『忍びの国』で主演させて頂くことになりました。
史上最強と呼ばれるほどの忍者の役なので、アクションや格闘のシーンがたくさん出てきますが、
久しぶりにご一緒する中村監督の描く世界観に応えられるよう、精一杯頑張りたいと思います!
今演じている社長役から、次は忍者役へ、役柄は全く違いますが、新しい自分を出せるようチャレンジしてみます!
◎中村義洋監督-コメント
(主人公と大野は)予想外、規格外なところ、何を考えているのかわからない面白さが、似ていると思います。大野くんの、役に入ったときの得体の知れなさみたいなものをすごく感じていて、ぴったりなんじゃないかと思います。勝手に期待しているところがあって、ただでさえ面白いのに、僕やスタッフが想像できないところまでいってくれるんじゃないかという気がします。
(原作の魅力は)自由さ。今までのどの忍者の世界とも違う、新しい世界であり、自由な感じでありながら、本当はきっとこうだったんだろうな、と思えるところが、(この原作の)一番の魅力だと思います。
(合戦のシーンは)見たことのないものになると思います。今までと全然違うと思います。(アクションは)吹き替えはあまり考えていません。忍術とは本当はどんなだったんだろうな、というのをやる。妖術にはしません。
伊賀の国は実際記録が残っていて、半分は百姓などをしながら諜報活動をしている。その伊賀が攻められたらどうなるか。頭脳戦が繰り広げられる、みたいな面白さがある。スパイなんです。逃げたり隠れたりというのに長けた忍びたちが、自分たちの国を攻められたらどうするか?というお話です。
◎和田竜-コメント
脚本を書き始めて足かけ11年。中村監督のようなすごく優秀な監督と、大野さんのような大スターが出てくれるというのは、すごくありがたいなと感じています。大野さんはお会いしたことはないのですが、聞くところによると変わり者のような人らしく、原作の主人公も変わり者なので、そこのところをうまくやってくださるんじゃないかと思っています。
◎映画『忍びの国』
2017年 夏
主演:大野智
監督:中村義洋
原作・脚本:和田竜『忍びの国』(新潮文庫刊)
撮影期間:2016年7月クランクイン~10月クランクアップ予定
撮影場所:関東圏
製作:映画『忍びの国』製作委員会
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