2016/05/27
R&Bシンガーのザ・ウィークエンドとラッパーのBellyが、米人気トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』でのパフォーマンスをキャンセルしていたことが明らかになった。大統領選の共和党有力候補者、ドナルド・トランプが同じ放送回に出演する予定だったためだという。
両ミュージシャンは、5月25日にロサンゼルスで同番組用のパフォーマンスを収録する予定だったとのこと。Bellyいわく、キャンセルした理由は共和党の大統領候補指名が予想されるトランプとステージをシェアすることを望まず、また、彼の意見や信念に同意できないためだとしている。
Bellyはステートメントにて、「我々のほとんどが同意しない信念を持つ人物のためのセレブレーションに加わってしまったと思いたくなかっただけ」などと述べている。
トランプは、アメリカにいるメキシコの不法移民を“強姦犯”呼ばわりしたり、イスラム教徒のアメリカ入国禁止を要求しているほか、女性や難民、移民、ムスリム人などの話題におけるそのコメントで政治的ライバルたちや有権者たちから非難されている。
ザ・ウィークエンドは【2016 Billboard Music Awards】で最多8冠を受賞したほか、今年の【グラミー賞】ではアルバム『ビューティー・ビハインド・ザ・マッドネス』での最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞含む2部門に輝いている。一方のBellyは、「アーンド・イット」、「ザ・ヒルズ」、「イン・ザ・ナイト」、「オフトゥン」などのザ・ウィークエンドの多数ヒット曲で共作している。
ザ・ウィークエンドはBellyの「Might Not」に参加しており、2人は『ジミー・キンメル・ライブ!』で同曲をパフォーマンスする予定だったという。ジェイ・Zのロック・ネイション・マネージメントと契約しているBellyは、27日に新しいミックステープ『Another Day In Paradise』をリリースする。
生まれがパレスチナのBellyは、「俺はポジティビティと愛に生き、俺が出来る事に、音楽に捧げるためにここにいる。人々が眠りにつき、目覚め、恋に落ちる曲を作っているんだ。イスラム教徒であり、アメリカにいる事に感謝している俺にとって、ここにいられる事実を愛している。この仕事が出来るのは特別で素晴らしいことだ。ドナルド・トランプのような人物の行動によってその能力を失う可能性があるという事実は、俺にとって腑に落ちないことなのさ。全てにおいて」と述べている。
Bellyは映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサウンドトラックに収録された「アーンド・イット」にて、【アカデミー賞】最優秀オリジナル曲部門でのノミネーションをザ・ウィークエンドとシェアした。
Bellyとザ・ウィークエンドは共にカナダ出身。Bellyは、ビヨンセのアルバム『レモネード』収録曲でザ・ウィークエンドのボーカルをフィーチャーした「6 インチ」でも共作している。
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