2016/05/25
樋口一葉没後120年記念 東宝・こまつ座提携特別公演「頭痛肩こり樋口一葉」制作発表が25日、東京都内で行われ、出演者の永作博美、若村麻由美、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、三田和代が出席した。
井上ひさしさん作によるこの作品は、樋口一葉の19歳から死後2年までの盆の16日に焦点を当てて描く、死から生けるものへの応援歌(エ-ル)。2013年のこまつ座第100回記念公演で好評を得たキャストに加え、新たに永作を主演に迎えて上演される。
樋口一葉を演じる永作は「後から入ったので、皆さんにご迷惑をかけないよう必死で走りたい」と意気込みを語るとともに、「樋口一葉さんというと5千円札でおなじみかと思うけど、人生の内容はなかなかご存じじゃない方も多いかと思います。井上ひさしさんが感じた樋口一葉を端から端まで出していけるよう頑張ります」と使命感をのぞかせた。
三田は「こないだ台本を見たら何にも覚えていなかった。永作チ-ム、新チ-ムを作ってまた頑張ります。ゼロから出発したい」とフォロ-し、愛華も「永作さん(主演)でまた新たなものを作ろうと思っているので、ついていきます」と新座長への期待を寄せた。
24歳の若さで亡くなった一葉の19歳からを演じるが、現在45歳の永作は「そこは舞台ってことで(忘れて)できるだけやるということで。違和感を与えないように頑張ります」と苦笑交じりに語り、樋口が描かれている5千円札については「最近5千円札が貯まっている感じで、あまり人に渡したくないくらいです。どんどん身近に感じられるようになりました」と明かして笑いを誘った。
また、写真撮影前には芸能生活50周年を迎えた三田をサプライズで祝福し、「気が付いたら50年たっていました。井上先生に出会えたことは私にとっての大きな宝。ここまで来たことが驚きなので、厚かましい気もいたしますがとにかく皆に負けないよう、足手まといにならないよう一生懸命頑張りたい」とますますの精力的な舞台活動を誓った。
舞台は8月5日~25日に東京・日比谷シアタ-クリエで上演されるほか、9月に全国7カ所を回る。
(左から)愛華みれ、若村麻由美、三田和代、永作博美、熊谷真実、深谷美歩
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