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2016/05/09

アレハンドロ・ホドロフスキー監督の新作が完成、2016年カンヌ国際映画祭監督週間で正式上映

 資金の一部をクラウド・ファンディングで集めた、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の最新作『エンドレス・ポエトリー』がついに完成し、2016年カンヌ国際映画祭監督週間にて正式上映されることが決定した。

 本作はホドロフスキー監督の自伝的作品『リアリティのダンス』の続編となるもので、舞台は故郷トコピージャから首都サンティアゴへと移り、様々な悩みや葛藤を抱えた青年時代のホドロフスキーが当時チリで出会った詩人、アーティスト、パフォーマーなど、アヴァンギャルドなカルチャー・シーンの人々との交流を、虚実入り交じったマジック・リアリズムの手法で描いている。

 前作同様、ホドロフスキーの長男であるブロンティス・ホドロフスキーがホドロフスキーの父親を、青年となったホドロフスキーを、末の息子であるアダン・ホドロフスキーが演じ、撮影監督は『恋する惑星』など、手持ちカメラの独特の映像で知られるクリストファー・ドイルが務める。ウォン・カーウァイをはじめ、ジム・ジャームッシュやガス・ヴァン・サントなど様々な監督の作品に携わってきたドイルが、今回初めてホドロフスキー監督とタッグを組んでいる。

 ホドロフスキー監督は今作について以下のように語っている。

 「『エンドレス・ポエトリー』は、われわれを取り巻く世界に潜むマジック・リアリズムを探求します。観た人が真の自分を発見する手がかりになる、まさに"生きること"への招待ともいうべき作品です。」

 カンヌでの公式上映は現地時間2016年5月14日(土)21時より行われ、上映後に監督らによる舞台挨拶が行われる予定となっている。日本公開は、今作の製作に参加したアップリンク配給により2017年春を予定している。

◎『エンドレス・ポエトリー』あらすじ
物語は、ホドロフスキー一家が故郷トコピージャから首都サンティアゴへ移住するところから始まる。青年アレハンドロは、自分への自信のなさと抑圧的な両親との葛藤に悩み、この環境から脱し何とか自分の道を表現したいともがいていた。ある日、アレハンドロは従兄リカルドに連れられて、芸術家姉妹の家を訪れる。そこでは、古い規則や制約に縛られない、ダンサーや彫刻家、画家、詩人など若きアーティストたちが共に暮らしていた。彼らと接していく中でアレハンドロは、それまで自分が囚われていた檻から、ついに解放される。エンリケ・リンやニカノール・パラといった、後に世界的な詩人となる人物たちとの出会いや、初めて恋に落ちたステジャ・ディアスとの会遇によって、アレハンドロの詩的運命は、新たな未知の世界へと紐解かれていく。

◎作品情報
『エンドレス・ポエトリー』
監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
撮影:クリストファー・ドイル
出演:アダン・ホドロフスキー/パメラ・フローレス/ブロンティス・ホドロフスキー/レアンドロ・ターブ/イェレミアス・ハースコヴィッツ
2016年/フランス、チリ、日本/128分/スペイン語

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