2016/05/03 12:00
米フィラデルフィア出身、今年の9月で39歳を迎える、2000年代を代表するR&Bシンガー、ミュージック・ソウルチャイルド。ジャネットの「ダズント・リアリー・マター」が大ヒットした、映画サントラ盤『ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々』に、デビュー曲「ジャスト・フレンズ」が収録されたことで話題を呼び、同年には2ndシングル「ラブ」も続けてヒット、両曲が収録されたデビュー作『アイジャスウォナシング』は、翌年の【グラミー賞】にノミネートされ、注目を浴びる。
2ndアルバム『ジャスリスン』(2002年)や、4thアルバム『ラヴアンミュージック』(2007年)など、全米アルバム・チャート2作のNo.1タイトルを獲得し、「ハーフクレイジー」や「ドントチェンジ」などのヒット曲は、今でもリスナーに愛され続けている。ミュージック・ソウルチャイルドの魅力は、「その時代」で終わらないこと。70年代のニューソウル・スターたちのように、長く愛され続ける曲を歌い続けていることだ。5年ぶりとなる新作『ライフ・オン・アース』にも、そういったエヴァーグリーンな楽曲が散りばめられている。
ウィリー・ハインをゲストに迎えた、冒頭の「ウェイト・ア・ミニッツ」は、往年のヒップホップを意識したようなバウンスが印象的で、「ハート・アウェイ」や、ディアンジェロを意識したような、ネオ・ソウルチューン「チェンジド・マイ・マインド」など、90年代が垣間見えるサウンドが目白押し。「フー・リアリー・ラヴズ・ユー」、「ハート・アウェイ」あたりもそうだが、アメリカよりも、90年代のUKソウルに近い音作りといえる。
先行シングルの「アイ・ドゥ」のような、ミッドテンポのタイトルよりも、どちらかというとアップで固めたような印象を受ける本作。推しのバラード曲がないのは残念だが、生音を活かしたオルタナティブ系のR&Bが堪能できるアルバムに仕上がっている。もちろん、スティーヴィーまんまに歌う「ウォーク・アウェイ」や、ジョイスターの妖艶なヴォーカルが光る「パート・オブ・ミー」など、お得意の70年代のニオイを感じるナンバーも収録されている。
そして今年の夏、本作『ライフ・オン・アース』のリリースと共に、再びミュージック・ソウルチャイルドが来日する。8月20日、22日にビルボードライブ東京で、24日はビルボードライブ大阪でのライブが決定していて、夏の夜のアーバンな空間で、ミュージックのオトナR&Bを堪能することができる。そして、8月21日には【SUMMER SONIC 2016】の出演も決定。ビーチステージで、海風を感じながら、ミュージック・ソウルチャイルドの心地よいサウンドに酔いしれよう。
Text: 本家 一成
◎「I Do」MV
https://youtu.be/mRU8lnSTpFw
◎リリース情報
『ライフ・オン・アース』
ミュージック・ソウルチャイルド
2016/04/27 RELEASE
2,700円(tax incl.)
◎公演情報
2016年8月20日(土)&22(月) ビルボードライブ東京
2016年8月24日(水)ビルボードライブ大阪
INFO: Billboard Live http://www.billboard-live.com
【Billboard JAPAN Party】
日時:2016年8月21日(日)16:00~
場所:SUMMER SONIC 2016(QVC マリンフィールド&幕張メッセ)
出演:SWV / Musiq Soulchild / and more…
INFO: http://www.billboard-japan.com/special/detail/1546
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