2016/04/20
リアーナの「ワーク」が、自身の最長記録10週に次ぐ、9週目のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
次週でついに10週目の首位獲得となる、リアーナの「ワーク」。これが実現すれば、2011年に10週のNo.1をマークした、自身最大のヒット曲「ウィー・ファウンド・ラブ」の記録と並ぶ、首位獲得最長記録を更新するが、今週は2位との差も僅かで、やや厳しい状況ともいえる。3月30日にリリースされた、アルバム『アンチ』からの2ndシングル「ニーデド・ミー」は、今週33位まで上昇しているが、もう1曲のタイトル「キス・イット・ベター」は83位にダウンし、人気だけではヒットしないという、アメリカの厳しい音楽市場を物語っている。
そのリアーナを脅かす、2位に浮上しているのが新星ラッパーのデザイナー。この曲「パンダ」は、昨年末にリリースされたデザイナーのデビュー曲で、今はオーディオ・ビデオのみ公開されているが、すでに5600万回視聴回数を突破する、大ヒットを記録している。現段階では予定されていないが、公式ビデオがリリースされれば、ユニット数の上昇により首位獲得も期待できるだろう。
「パンダ」のヒットの要因は、先週アルバム・チャートでNo.1デビューを果たした、カニエ・ウェストの新作『ザ・ライフ・オブ・パブロ』に収録されている、「ファーザー・ストレッチ・マイ・ハンズ・パート2」にサンプリング・ソースとして起用されていて、アルバムのヒットを受けて、この曲の視聴回数も一気に伸びたということ。デザイナーのデビューを後押ししたのも、この「パンダ」を絶賛したカニエ自身だ。その「ファーザー・ストレッチ・マイ・ハンズ・パート2」は今週73位にランクイン、その他49位の「フェイマス」など、TOP100以内に5曲をランクインさせているカニエだが、その他にも今週はラッパー陣がランクアップを果たしている。
今月末に新作のリリースが予定されている、ドレイクの新曲「ワン・ダンス」は、先週の21位から13位に上昇、次週はTOP10入りも期待できそうな動きをみせている。もう1曲の新曲「ポップ・スタイル」は16位から19位にダウンしたが、アルバムのプロモーションを受け、再び上昇することも期待できる。
18位にランクインしているバトンルージュ出身のラッパー、ケヴィン・ゲイツの「2フォンズ」は、今年2月20日付アルバム・チャートで2位にデビューを果たした、『ISLAH』からの5曲目のシングルで、R%Bチャートでは3位に、ラップ・チャートでは2位まで到達している。今年ブレイクが期待できる新人のひとりだ。
「ドント」(今週30位)がロングヒットを記録した、ブライソン・ティラーの新曲「エクスチェンジ」は「ドント」に並んで31位にランクイン。昨年10月にリリースされたデビュー作『トラップソウル』(最高位8位)から2曲目のシングルで、R&Bチャートではすでに4位までランクアップを果たしている。「ドント」で注目されたことから、この曲のヒットも期待できそうで、自身初のTP10入りを狙う。
2010年の大ヒット曲「アイ・ライク・イット」(最高位4位)でコラボした、エンリケ・イグレシアスとピットブルの再タッグによる新曲「メッシン・アラウンド」が今週70位に初登場。6月3日にリリース予定のピットブルによる新作『クライメイト・チェンジ』からの先行シングルで、4月7日に公開されたオーディオ・ビデオのストリーミングを受け、デビューを果たした。ラテン調のミッドテンポなナンバーで、夏にむけてヒットが期待できそうな1曲だ。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、20日22時以降となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「ワーク feat.ドレイク」リアーナ
2位「パンダ」デザイナー
3位「7イヤーズ」ルーカス・グラハム
4位「ノー」メーガン・トレイナー
5位「ピロートーク」ゼイン
6位「アイ・トゥック・ア・ピル・イン・イビザ」マイク・ポスナー
7位「ワーク・フロム・ホーム」フィフス・ハーモニー
8位「ラヴ・ユアセルフ」ジャスティン・ビーバー
9位「ケイク・バイ・ジ・オーシャン」DNCE
10位「ミー、マイセルフ&アイ」ジー・イージー&べべ・レクサ
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