2016/04/15
5月20日にリリースされる最新アルバム『デンジャラス・ウーマン』のプロモーションのため現在来日中のアリアナ・グランデが、2016年4月15日にメディア向けの質問会を行った。
――日本語の家庭教師について日本語を勉強していましたが、その後、日本語は上達しましたか?
初めて日本に来たとき、自分にとって本当に魔法のような素晴らしい体験で、本当に日本のとりこになってしまったの。日本のファン、ファッション、音楽、文化、すべて息ができないくらい大好きになってしまって!
実は友人のマット・ベネットは、5、6年くらい日本語の勉強をしていて日本語が上手なんだけど、アメリカに帰ってから、彼がLAでリトルトーキョーに連れて行ってくれて、そこでショッピングをしていたら、まるで日本にいるような気持ちになったの。
だから、マットに「日本語教えて」とお願いして、紙にひらがなを全部書いてもらって、覚えたの。次の日に小テストを受けたんだけど、その時は完璧だったのよ。それくらい日本語のとりこになったの!
私の目標は、いつかペラペラになることです!
――シングル「デンジャラス・ウーマン」の音楽は今までと違うサウンドですが、どのような心境の変化でこのような曲が生まれたのですか?
自然とタイミング的にそういう時期に来ていたのかなと思ってるの。「デンジャラス・ウーマン」は、今まで出してきた曲の中で今のお気に入りの曲。音楽的にもソウルフルというか。今までの「ブレイク・フリー」のようなポップ寄りの曲は、自分の中での本流からちょっとそれている気がしていたんだけど、アーティストとして自分の得意分野からそれることは大事だと思うの。この曲によって私も成長してきたし、この曲で悩んでいるファンのみんなにも元気を与えたと聞いているので、とても感謝しているわ。「デンジャラス・ウーマン」はタイプの違う曲だけど、曲としてとても好きだし、歌ったり、パフォーマンスをしているとすごく充実感を覚えるの。そう、だから自然とそういうタイミングに来たのかなと思うわ。
――アリのファンサービスは神対応と日本で話題ですが、どんな思いでファンに接していますか?
ベロタッチは、実は偶然というか若干事故だったの(笑)。あれは、ファンとの間のことなので、全然いいことなんだけど(笑)。私のファンは、世界の中で最も素晴らしいファンなんじゃないかと思うの。デビューした時からファンと自分の間の絆がリアルなものだと実感していて、「ビクトリアス」のパイロット版のころから、もっと前で言うと、ブロードウェイに初めてたったときから応援してくれているファンがいて、その時は今よりも少なかったけど、絆は今と同じくらい強いものだわ。
ファンは私にとって、友達みたいな感じで、ダイスキだし、ファン一人一人のことを心から思っているの。応援していてくれて本当にありがたいわ。普通の人よりもオンラインでファンと触れ合っていると思うわ!
――アリアナのようなアーティストを目指している女の子など、夢に向かって頑張る皆さんに向けて”夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。
目的だったり、夢を持っている人たちというのはやはり達成するためにはすごく頑張らなければいけないと思うわ。本当にやりたいことがあれば何でも叶えることができるって!!それはお母さんが自分にいつも言っていたことで、小さい頃から成し遂げたいって思うことはできるんだよって子供のころ母と一緒にセリーヌ・ディオンのコンサートを見に行ってステージで歌っている彼女を見て私もいつかあれをやりたいって言ったら母ができるよって簡単に言ってくれて!
その言葉を信じて今の自分があるわ。音楽を作ることもできるし、もしそれを母が言ってなかったらたぶん頑張りだとか粘り強さだったりとか今の自分はないんじゃないかなと思っているのでそういってくれたことに本当に感謝しているの。だからそういう夢を持っているひとたちにはとにかくあんまり焦らず、周りの人にやさしくそしてユーモアをもって頑張って仕事をするのが大事!
――この素晴らしい大きな変化をもたらした最新作の制作にあたって、インスピレーションを受けたシンガー、ミュージシャンはいましたか?
自然な進化だというふうに思っていて今の自分の音楽の成長ぶりというのはやはり自分自身の成長を反映しているものでいろいろ成長する中で間違っちゃったことをしちゃって…でもその中から、学んでいる自負がありまだまだ学ぶべきことが多いと思うんだけど、やはりいろいろ学んできたことがあるのでその音楽的な進化っていうのも自分自身の進化になっているんじゃないかなと思うわ。そこらへんは切っても切れない仲だと思う。でも、まだ成長しきってはいないわ。まだ進化過程!
――もしも1週間、日本で自由な時間があったらどこで何をしたいですか?
まずはショッピング!たくさんショッピングをして庭園周りをしたり神社を見たり、日本の自然って本当に美しいよね。昨日の朝、ちょうど散歩してたんだけど、庭園だったりとか木だったりとか本当にこう気持ちよくって美しいなって思ったわ。あとは買い物して探検したい。一日中歩いてられるかな。
――数々の首位記録や最年少での全米TOP 10 入りなどの実績を残す中、音楽の面での新たに挑戦してみたいことはありますか?
今後音楽的にチャレンジしていきたい新しい事についてははまだ考えていないの。なぜなら今はこのニュー・アルバムに集中していて、そしてとてもワクワクしているの。
だからまだ先の事は全然考えられないんだけど、実はこのアルバムの中でも色々な新しいことにチャレンジしているの。ニッキー・ミナージュのコラボの曲の中では今までにトライした事のないレゲエ的な要素を持った曲にチャレンジしていたりもして、色々な新しい要素が入っているのよ。ファッション的にも新しいものを取り入れたりもしていて、とにかく今はこのニュー・アルバムに夢中なの。だから、もし聞いてくれて気に入ってくれたら嬉しいわ!
――今作『デンジャラス・ウーマン』の製作にあたり、苦労したところはありますか?また今作はご自身にとってどんな作品となりましたか?
すこし奇妙に聞こえるかもしれないけど、でもこのアルバムを制作するに当たって大変だったことは本当に無かったの!大好きなプロデューサー(マックス・マーティンとトミー・ブラウン)とお仕事が出来たし、二人が自分の違う面をそれぞれ引き出してくれたのよ。
マックスはポップな面をより引き出してくれたし、トミーはもうちょっとR&B色を出してくれてたの。どちらも同じくらい大好きなので、そういう意味ではすごく完璧な3rdアルバムが完成したと思っているしとてもハッピーよ!
本当に素晴らしくハッピーな体験だったの!でも質問に答えなければならないわよね!一番大変だったことと言えばしいていえば制作が終わって選曲に入った段階で作品を選ぶのか大変だったわ。
どの作品も自分の子供みたいなものだから、どっちを選んでどっちを選ばないというのは自分の子供のどっちが好きでどっちが嫌い、というのと同じでとても大変だったわ!
――アリアナに憧れているリスナーもたくさんいますので、是非、「あなたのように素敵な女性になるには」、“内面的に”また、“外見的に”どんな努力をすればよいでしょうか?
ちょっと質問を完璧に理解できているかどうか不安なんだけど、女性というのはだれもがみんな内面的にも外見的にも素晴らしくて、それに気づいているか気づいていないかの違いになるんだと思うわ。
自分の素晴らしさに気付くのに時間がかかるかもしれないけれど、その素晴らしさに気付くプロセスというのは自分探しの旅みたいなところがあるのかな、と思ってるの。でも答えはそこにあるのよ。女性に限らず男性もそうで、人間って本当に素晴らしいと思っているわ!だいたいの時はね(笑)
――どんな女性アーティストに憧れますか?それはなぜ?どんなところに魅力を感じますか?
本当に女性アーティスト(女性)は本当に大好きな人が多くて、誰に1番憧れているとか、好きというのはなかなか言いにくいんだけど、トップ2となるとマドンナだわ。常に新しい自分というものを作り変えていて、そこが本当に素晴らしわ。止まることを知らないのよ。どんどん進んでいって、仕事も頑張っているし、あとは彼女の豊かな心が素晴らしいと思うわ。あとはイモージェン・ヒープもその一人で本当に彼女は天才よ。誰から見ても天才なのよ。子供のころからすごいよく聴いていて、だから彼女によって自分の音楽センスが作られたわ。彼女の作品を聴くことによって、ハーモニーだったり、ヴォーカルワークだったり、音楽そのものについて学んだというところがあって、12、13歳ぐらいから彼女のドキュメンタリーを見ていて、あたしもやりたいと思ってガレージバンドを始めたりとか、プロトゥールズをちょっとやってみたいと思ったわ。音楽に対する探究心だったりとか、あと音楽的な知識をどんどん詰め込んでいきたいと思いは彼女のおかげだわ。だって彼女はどんな楽器もひきこなしちゃう。本当に素晴らしい。対極的な2人なんだけど、彼女たちからインスピレーションを受けているわ!
――自分をデンジャラス・ウーマンだと思うときはどんなとき?
すべての女性がデンジャラス的な要素を持っていると思うわ。本当にキュートで純粋無垢な女性でもデンジャラスな要素は持っているわ。女性っていうのは同時に色んな要素を備えているところが面白いわ。良い人でも悪い人でもセクシーでもそういうのは関係ないわ。だからこそ、このアルバムタイトルは良いなと思ったのは、色んな解釈が出来ることだわ。このアルバムタイトルを発表したときに、周りはアリアナもバッドガール期に突入したのねと言われるけど、そんなことわないわ。これが自分自身だわ。ありのままの自分よ。セクシーであろうとキュートであろうと、誰もがデンジャラス・ウーマンの要素を持っているのよ。こうだったらセクシー、こうだったらデンジャラスという見方はあまり関係ないのよ。同時にセクシーであり、キュートであり、頭もよくってファニーでシャイでありながらも積極的だったりとか、すべてありなのよ。何か一つだけでなく、デンジャラス・ウーマンの定義っていうのは色んな要素が詰まっているのよ。
――アルバムのジャケット写真で、黒いエナメルのバニーマスクを着けていましたが、何にインスパイアされたのでしょうか?
キュートであり、セクシーだと思ってくれてすごく嬉しいわ。なんで(マスクを)着けようと思ったインスピレーションのもとはマスクをかぶったキャラクター的要素を考えていて、マスクというのは自分の中のものを表現しているの。私自身はアリアナ・グランデなんだけど、実は中身というのは“力強い女性”の要素をマスクで表現しているのよ。
――日本人は他の国に比べるとシャイな部分もあると思いますが、日本のファンのことをどう思いますか?
日本のファンは大好きで、本当にキュートで優しい!ただ、最初の頃は日本のことに慣れていなくて、すごくシャイな要素もあるなと思ったわ。自分が登場すると“キャーッ!!”と騒いで、その後急に“シーン”ってなったりとか(笑)。その“シーン”となる瞬間をどう受け止めたら良いのかわからなくて、「…写真撮る?」って自分から提案してみたりとかして。本当にスイートでシャイよね。一番最初に日本でライヴしたときもすごく面白くて、アメリカではコンサート中はずっと皆がしゃべったり、叫んだり手を叩いたり、すごくうるさいんだけど、日本の場合は曲で“きゃーーっ!”て盛り上がるとその後“シーン”となって、その次に私が何をいうかを皆聞き耳を立ててるから、自然とシーンとなるのよね。それが今まで自分が体験してきたこととは違ってキュートだなと思ったわ。
――日本人の女の子たちがアリアナになれるようなメイクポイント、ファッションポイントを教えてください。
うーん、メイクのアドバイスなんて私にできるかな。日本人の人は皆可愛いメイクをしている人が多いから、私自身学ぶことが多いわ。“あのメイクすっごくキュートだ!”と思うこともあるし。だけどアドバイスとしては、うーん、私が言えることはつまらないことかもしれないけど、自分に似合うもの、自分で心地よさを感じられるものが一番いいんじゃないかな。ネコ目メイクにしても、つけまつげにしても、今日はスモーキーなメイクにしたいなってときも、とにかくそのときの自分がやりたいことをやるっていうことが一番重要なんじゃないかな。メイクも常に最先端ですぐに変えなきゃ!なんてプレッシャーを皆感じているのかもしれないけど、それよりも自分自身が気楽にできて、楽しめるメイクをするのが一番重要なんじゃないかな。
――音楽はもちろんお芝居やモノマネなど様々なことができるので、世界中の女性に刺激を与えていると思いますが、この様な才能はどのようにして生まれたと思いますか?
私は本当にコメディが大好きで、女優からシンガーへの転機がすごく短い期間で変わったから、私は女優としてコメディー役をやっていたことを忘れられがちなのよね。でもスタートはテレビですごくおバカな役をやってたの。とにかく面白いこと、人を笑わせることが一番好きで、もちろん音楽も大好きだし、歌うことも大好きなんだけど、演技のなかで面白い役をすることが私にとっての喜びなの。ここに来る前もメイクをしながら皆と笑い続けていたし、一番大事なのは笑うことなんじゃないかなと思う。笑って楽しむことね。
――「Be Alright」はハウス・ミュージックを彷彿させるトラックとアリアナの上品なヴォーカルが絶妙にブレンドされた1曲ですが、この曲のヴォーカルワークでこだわったことと先日この曲を『SNL』で初めて演奏してみた感想は?
「Be Alright」のボーカルワークで1番自分にとって重要だったのは、とにかくあまりやりすぎないこと。アドリブだったりとかちょっと歌いこみすぎたりとかしないように、シンプルなコンセプトだったからボーカルもシンプルにしたいと思っていて、シンプルで、タイムレスで、ちょっとオールドスクールで、聴いてて心地よくなるような、また歌いながらもその歌詞に集中できるような曲にしたかったから、あんまりゴテゴテ入れ込みすぎたくなかったというのはあるわ。
『SNL』で初めてパフォーマンスした時なんだけど、自分のお気に入りの曲の1つだからこれを歌えることは喜びだったし、これを聴いてくれたファンも喜んでくれたらいいな。メッセージ的には明日かもしれないし、明後日かもしれないし、来週か来月か…とにかく頑張ればいつかすべてがAlrightになるよ(うまくいくよ)という意味なの。
――どのようなプロデューサー陣とコラボレーションされたのでしょうか?特に印象深いコラボレーションはありますか?
2人の名プロデューサーと一緒に仕事することができて、アルバムの半分はマックス、もう半分はトミーと作ったんだけど、タイプが全然違うプロデューサーの2人で、彼らと一緒に仕事をすることは本当にラッキーだわ。友達として一緒に仕事ができるのも素晴らしいし、二人とも経験豊かで、才能豊かで、さらに謙虚。謙虚というのは本当に大事だと思うんだけど、そんな人たちとコラボレーションできるのは最高に楽しかった!自分の気のあう仲間と一緒にレコーディングができて本当にラッキーだと思った。
――力強いヴォーカルや豊かな表現力はもちろん、キュートなルックスからウィットに富んだ発言まで、日本でも多くのファンがアリアナさんに注目しています。たくさんの女の子のインスピレーションとなった今、アーティストとして、そして1人の女性として、世界に伝えていきたいことは何ですか?
世界に言い続けていきたいことは本当にいろいろあって、でも1つに選ばなきゃいけないとしたら、とにかくファンのみんなに勇気をもって力強く生きていってほしいなって思う。自分らしく生きること。誰かの為に自分を変えなきゃいけないってことは一切せず、美しく、誠実に、そして力強く生きてほしいかな。自分のファンには。だから美しく誠実に、あと感謝の気持ちを忘れずユーモアを持って、焦らず、謙虚で、優しく、やるときにはやらなきゃいけないことを決めてやる女になってもらいたいな!
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