2016/04/06 19:00
野田洋次郎(vo,g)の創り出す独特の歌詞と音楽性で、多くのファンを魅了し続けるロックバンド・RADWIMPSが、8月26日より全国公開される新海誠監督の長編大作アニメーション映画『君の名は。』の主題歌&劇中音楽を制作することが決定した。
新海誠監督はこれまでに、『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など、意欲的な作品を数多く作り出し、次世代の宮崎駿・ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督。すれ違う男女の物語を美しい色彩で描き、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出される“新海ワールド”は、世代や業界、国内外を問わず大きな刺激と影響を及ぼしてきた。
そんな新海誠監督の最新作映画『君の名は。』の予告映像が、本日6日に公開された(http://special.movies.yahoo.co.jp/detail/20160406408985/)。映像内で使用されているのは、RADWIMPSの新曲「前前前世」(読み:ぜんぜんぜんせ)。新海誠監督の生み出す美しい映像に、RADWIMPSのアップテンポな楽曲が加わることによって、キャラクターに新たな命が吹き込まれ、躍動感あふれる映像に仕上がっている。
野田洋次郎と新海誠監督の出会いは2年前まで遡る。曲を聴いた上で作りたいシーンがいくつかあるという新海誠監督からの要望を受け、野田洋次郎はデモ曲を制作、やり取りし、プロット段階から作品に携わってきた。新海誠監督は、劇中にボーカル楽曲を印象的に使う名手としても名高く、今回も大切な場面で「前前前世」を含めたRADWIMPSの書き下ろのボーカル曲が使われている。さらにそのほか20曲以上、劇中音楽全てをRADWIMPSが担当している。
RADWIMPSと新海誠監督の細かいキャッチボールは、長期間何度も繰り広げられており、いまもなお妥協のない作業が日夜繰り広げられているという。RADWIMPSの多種多様な音楽性と、新海誠監督の美しくも切ない詩的な世界観が引き起こす化学反応。音楽とアニメーションの密なコラボレーションにより、かつてない、斬新な作品が生まれることになりそうだ。
◎RADWIMPS:コメント
-映画と、僕たちの音楽が掛け合わさることがあるとしたら-
それは単純にオファーを受けて主題歌を作るという関係でないものでありたいと、漠然と思っていました。お互いの領域にオーバーラップし、響き合い、結びつき、共に冒険ができるようなものであったら、素敵だなぁと思っていました。今回の『君の名は。』という作品と僕たちRADWIMPSは間違いなくそういう関係にあったように思います。一昨年の冬に新海監督とお会いし、そのまっすぐな人柄とこの脚本に惹かれました。そしてこの1年間、僕たちはひと足先に『君の名は。』の世界にどっぷりと浸かることになりました。おそらくすべてのシーンの、すべての台詞が今は言えると思います。但し、声は声優さんたちが入れる前の監督のあてたもの、絵も監督が描いてくださったラフのコンテです。ここからいよいよ仕上げの作業でどんなマジックが起きるのか、最後まで楽しみで仕方がありません。この作品に携われたことを光栄に思うと共に、皆さんの人生に寄り添い、心の中にずっと残っていく作品になるよう最後まで心を研ぎすまして全力で取り組みたいと思います。
RADWIMPS
◎新海誠監督:コメント
誰に音楽をやってほしいかと問われた時、実現の可能性を考えもせずRADWIMPSが好きだと答えました。その後、洋次郎さんにお会いする機会に恵まれ、正式に一緒にやろうと決まった時から今のこの瞬間まで、ずっと夢を見ているように幸せです。
RADWIMPSの作り出す楽曲群は10年前から常に新しく、音楽の最前線です。歌詞には「日本語はこんなに自由で豊かなんだ」という驚きが常にあります。最初の1曲として「前前前世」を受け取ったのはもう1年以上も前ですが、その日の天気も興奮も覚えています。部屋に座ったままではとても聴けず、外に出て歩きながら聴き、雨が降ってきても繰り返し聴き続けました。まさに映画に捧げられた曲で、胸が詰まりました。
『君の名は。』は、台詞、楽曲、野田さんの声など音の主役がシーンの中でどんどん移り変わっていくような、新しい感覚のアニメーション映画になるはずです。
新海誠
◎神木隆之介:コメント(主人公・立花瀧役)
「前前前世」を初めて聴いた時、これまで感じた事のない衝撃を受け鳥肌が立ち、
自分の中で『君の名は。』の世界観が更に鮮やかになりました。
RADWIMPSさんの素敵な曲を聴きながら、これから始まる声録りに向けて更に気合が入りました。
神木隆之介
◎映画『君の名は。』
2016年8月26日(金)ロードショー
監督:新海誠
声の出演:神木隆之介 上白石萌音
-ストーリー-
「まだ会ったことのない君を、探している」
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)、そして、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)。出会うはずのない二人は、ある日、お互いの存在を知る。それは、心と身体が“入れ替る”、不思議な夢の中で……。少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」。新海誠はその物語を圧倒的な映像美とスケールで描き出す。誰もが経験したことのない、アニメーションの新領域。新たな“不朽の名作”が、この夏、誕生する。
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