2016/04/05
3月30日に新作1st ep『summer continue』をリリースしたMaison book girl(通称ブクガ)。現在、今作のリリースイベントを各地で開催している。
<明らかにクオリティの上がったダンス エモーションの増した歌声>
1st ep『summer continue』には、昨年11月 渋谷WOMBにて初ワンマンSOLD OUTとなった公演で披露された「lost AGE」「bed」、先日ライブにて発表されたばかりの「blue light」、そして新たなポエトリーリーディング「empty」を収録。淡く儚げな4人の少女達だけが作り出せる世界、4人のメンバーと音楽家・サクライケンタとが織りなす独自の音楽世界はさらにまた一つ階段を上る。
そんな同作を携え、彼女たちは各所でリリースパーティーやインストアイベントを続々開催中。3月29日 新宿ロフトではカオティックスピードキングによるバンドセットのアクトを展開したり、4月2日からはタワーレコード各店舗のイベントスペースにてフリーライブ&特典会を実施しているのだが、4人のメンバーは明らかにクオリティの上がったフォーメーションダンス、エモーションの増した4声ボーカルを披露し、会場に駆け付けた人々を驚かせている。かつて無機質なドールのように佇んでいたメンバーが、その胸に火を灯したかのように歌い踊る姿は必見だ。
4月16日には、ロフトプラスワンウエストにて【ekoms presents『summer continue』リリースパーティーツーマンライブ Maison book girl×Hauptharmonie in OSAKA】を開催。インストアイベントも東京と大阪でまだまだ行われるので、今のMaison book girlのライブを観たことがない人はぜひ足を運んでみてほしい。
<「一生じわじわはイヤだ」「ウチら歳を消したんですよ」>
そんな精力的に活動しているMaison book girlのメンバー、矢川葵、井上唯、和田輪、コショージメグミの4人にインタビューを敢行。新作や今後のヴィジョンについて、ふんわりしたムードながらも語ってくれたので、ご覧頂きたい。
◎Maison book girlインタビュー
--昨年秋に発表された1stアルバム『bath room』から約半年、新作『summer continue』が早くもリリースされました。
コショージメグミ:思ったより早かった。
矢川葵:でもこの次が遅いかもしれない(笑)。
コショージメグミ:天皇陛下のアレみたいだね。
--どういうこと?
コショージメグミ:長い時代の次は短い。
--明治時代が長い後、大正時代が短いみたいな?
コショージメグミ:みたいな感じだと思います。
--ということは、この後しばらく出ない可能性も?
コショージメグミ:可能性はあります。
井上唯:え? 今年はアルバム出ないの?
和田輪:「年内に出したい」って言ってるんですけど、無理そうな感じが……
--まだ4月ですよ?
一同:(笑)
--新作『summer continue』はどんな作品になってるんでしょうか?
コショージメグミ:どんな感じ?
井上唯:かっけぇ。
矢川葵:「blue light」が今までにない感じかなって思います。ガラっと変わって、ダンスとかも難しかったり。
コショージメグミ:PVになってる「lost AGE」が一番明るい感じですかね。あと、3曲が歌で、1曲がポエトリーリーディングになってます。
--そのポエトリーリーディングはどんな感じなんですか?
井上唯:深い。
コショージメグミ:「眠れる森」と「water」の中間みたいなものを作ってみました。まだライブでは当面やんないかもしんないんですけど。
--他の曲は現在開催中のインストアイベントでも披露してると思うんですが、お客さんの反応はどうですか?
和田輪:お客さん……とりあえずいっぱい来てくれてますね。
コショージメグミ:いっぱい?
--いっぱいじゃないの?
一同:(笑)
--でもブクガが確実に世に知れ渡ってる実感はある?
和田輪:じわじわ系です。
--とんとん拍子とまでは行かないけど、浸透はしていってると。
和田輪:このままじわじわ行けば何とかなるかな? どっかでボン! となるかな?
コショージメグミ:どっかでボン! ってなってほしいけどね。一回ぐらい。
井上唯:一生じわじわはイヤだ。
矢川葵:待てない(笑)。
コショージメグミ:老化が抑え切れない。
矢川葵:年齢に勝てない。
コショージメグミ:でもウチら歳を消したんですよ。いまさら(笑)。
和田輪:ホームページから年齢を消しました。
--そんなパターンあるんですか?
一同:(笑)
--年齢非公表の人たちが公表する流れはあっても、その逆ってなかなかない。
井上唯:悪あがきです。
和田輪:非公開という体(てい)。
<私たちがPerfumeまで行く成長過程を見てください>
--新年度を迎えたばかりですが、ブクガのこの先の1年間はどうしていきたいと思っていますか?
矢川葵:大きなハコでライブが出来るようになりたい。
コショージメグミ:どれぐらい?
矢川葵:ツーマンの会場を大きくしたい。最近「お客さんが苦しそうだな」って思うんですけど(笑)、4月にベルハー(BELLRING少女ハート)さんとの対バンが決まってて、窮屈なところに押し込ませてしまうのかと思うと、ちょっと申し訳ない。なので、もうちょっと大きいところで出来るようになりたいです。
和田輪:私は、女の子のファンが欲しい。女の子があんまりいないんですけど、もうちょっと受け入れてくれるんじゃないかと思い始めまして。今いる女の子もアイドル現場外から来た人たちが多いので、そういうファンを取り込んでいきたい。
コショージメグミ:ブクガとしては……このあいだ、カオティックスピードキングとやったんですけど、バンドで歌うの、めっちゃ難しくて。ただでさえ曲が難しいからバンドはもっと難しくて、それをちゃんと在るべき格好良さで出来るようになりたいのと……カオティックスピードキングに乗っかって売れたい(笑)。
井上唯:最近レッスンとかも自分たちから行ってるんですけど、そうやって頑張っているので、もっとクオリティが上がればいいなって。
--理想のクオリティがあるとして、今は何点ぐらいのパフォーマンスが出来てると思いますか?
井上唯:Perfumeが100としたら……20とか?
コショージメグミ:結構行ってるね!
井上唯:そう? 3点とか?
一同:(笑)
井上唯:まぁでも雰囲気とかいろいろ加算して20!
--Perfumeを目指されてるんですか?
井上唯:私たちが目指すところは“闇堕ちしたPerfume”なんじゃないかって。
--そんな裏コンセプトがあったんですね。
井上唯:発見したんです。ずっとブクガが何なのか分からなくて、アイドルとして熱量がある感じじゃないから「何を目指せばいいんだ?」ってずっと思っていたんですけど、「闇堕ちしたPerfumeじゃね?」って。それがしっくり来たんですよ。
--では、いつか光と闇のPerfumeで肩を並べる日が……
井上唯:そうですね。闇側になりたい。
コショージメグミ:Perfumeさんを目指すとしたら……まずは曲から入ってもらって、そこから私たちがPerfumeまで行く成長過程を見てください。もうババアですけど(笑)。
井上唯:最悪、曲だけでいいよね。顔なんて見なくても。
コショージメグミ:でも曲聴いてたらライブ来たくなると思うので、まずはYouTubeで聴いてください(https://youtu.be/rjikk6IP2F4)。ハマるから。
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:内山直也
◎イベント【ekoms presents『summer continue』リリースパーティーツーマンライブ
Maison book girl×Hauptharmonie in OSAKA】
04月16日(土)ロフトプラスワンウエスト
OPEN 12:30 / START 13:00
チケットe+にて3月12日12:00より発売開始
04月07日(木)21:00~ タワーレコード新宿店
04月16日(土)19:00~ タワーレコード難波店
04月17日(日)20:00~ タワーレコードNU茶屋町店
04月18日(月)18:30~ タワーレコード渋谷店
http://www.maisonbookgirl.com/schedule.html
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