2016/03/30 09:00
グウェン・ステファニーの10年ぶりとなる3rdアルバム『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』が首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2006年にリリースされた2ndアルバム『スウィート・エスケイプ』(最高位3位)以来、およそ10年ぶりとなるグウェンの新作『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』。リアーナやアデルといった強豪を抑え、ソロ・アルバムとしては初の首位獲得を果たした。
「ホラバック・ガール」(2005年)や「スウィート・エスケイプ」(2006年)など、数々のヒット曲をもつグウェンだが、2ndアルバムのリリースから、子育てやノー・ダウトの再結成などもあり、ソロ活動は控えたまま10年が経過。しかし、昨年から復帰した、米版オーディション番組『ザ・ヴォイス』の審査員を務めたことで再注目を浴び、視聴者である若層にも知名度を上げたことが、今作の売上に繋がったことも考えられる。しかし、10年のブランクがあってもその人気が低迷することなく、往年のファンによる支持が未だ厚いことこそ、首位獲得の最大要因だろう。先日の初単独来日公演でも、かつてのファンが会場を埋め尽くしていたことから、ファン離れしないアーティストだということを証明した。
そのグウェン・ステファニーが審査員を務めた『ザ・ヴォイス』シーズン9で優勝した、ジョーダン・スミスのデビュー・アルバム『サムシング・ビューティフル』が2位に初登場。ぽっちゃり系のそのビジュアルからは、想像し難い美声で会場を沸かせ、その番組内で披露されたナンバーが収録された『ザ・ヴォイス:シーズン9コレクション』は、昨年12月15日にリリースされ最高位11位をマークしたが、TOP10入りを果たしたのは、本作が初となる。ビリー・ジョエルやサラ・マクラクランなど、名バラード曲のカバー・アルバムで、ジョーダンの歌声が活かされた選曲になっている。
8位に登場したのは、米FOXテレビで放送された、生放送ミュージカル『ザ・パッション』のサウンドトラック盤。90年代に「キッス・フロム・ア・ローズ」(1994年首位)などのヒットを放った、R&Bシンガーのシールが役者として初めて出演し話題となった。本作には、そのシールが歌った「ウィ・ドント・ニード・アナザー・ヒーロー」などが収録されていて、週間セールスは3万枚を突破した。
続いて9位には、カントリー界の新星ケーン・ブラウンのデビュー・アルバム『チャプター・ワン』。昨年6月にリリースされた、インディー盤『クローサー』が40位、カントリー7位と大健闘し、本作のメジャー・デビューへ繋いだ。ジョージア州出身、現在22歳のシンガーソングライターで、カントリーの定番であるテンガロン・ハットではなく、キャップやニット帽を被ったスタイルが印象的、そのビジュアルにも注目された期待の新星だ。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、30日22時以降となります。
◎【Hot200】トップ10
1位『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』グウェン・ステファニー
2位『サムシング・ビューティフル』ジョーダン・スミス
3位『アンチ』リアーナ
4位『25』アデル
5位『パーパス』ジャスティン・ビーバー
6位『トラヴェラー』クリス・ステイプルトン
7位『ブラーリーフェイス』トウェンティ・ワン・パイロッツ
8位『ザ・パッション』OST
9位『チャプター・ワン』ケーン・ブラウン
10位『ヒムス』ジョーイ+ローリー
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