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2016/03/25

遂に全米TOP40入り!他のシンガーには真似できない独自の世界観で魅了するトロイ・シヴァン「ユース」(Song Review)

 最新(4月2日付)米ビルボード・ソング・チャートで、58位から23位へ一気にジャンプアップを果たした、トロイ・シヴァンの新曲「ユース」。2015年12月4日付全米アルバム・チャートで、7位に初登場したデビューアルバム『ブルー・ネイバーフッド』からの2ndシングルとしてリリースされ、ソング・チャートとしては初のランクインを果たした。

 制作は、トロイを中心に、オーストラリア版『Xファクター』でブレイクを果たした、テイラー・ヘンダーソンを手掛けるアレックス・ロボサムや、アルバム『ブルー・ネイバーフッド』の楽曲を担当しているリーランド等で固め、ジャスティン・ビーバーの新作『パーパス』に通ずる、最新ダンス・トラックに仕上がっている。

 ダンス・チャートでは、自己最高位である3位をマークした、「ユース」。親しみやすいキャッチ―なメロディーが耳馴染み良く、アメリカのみならず、ヨーロッパ方面やカナダ、オーストラリアでもヒットを記録しているのも納得。アルバムの中でも、最も大衆的なタイトルかもしれない。クールな楽曲でみせるトロイのセクシーなヴォーカルも見事だが、やはりポップ・ソングこそ彼の本領発揮といえる。

 仲間内でパーティーを愉しむミュージック・ビデオも好評で、公開1か月で1000万視聴回数を記録。男女がフロアで絡み合う中、ゲイであることをカミングアウトしたトロイは、男性とベットでイチャつくシーンを起用。こういったビデオも、他のシンガーでは真似できない、トロイ・シヴァン独自の世界観だ。ある意味、時代を反映した最新型PVといえる。

 このビデオのストリーミングや、ラジオ・ヒット、デジタル・セールスも好調で、次週以降は更にランキングを伸ばして、ロングヒットするのではないかと予想される。アルバムに続き、ソング・チャートでもTOP10入りを果たし、2016年のブレイク・シンガーとして邁進して欲しい。トロアイ・シヴァンには、それだけの魅力と実力が備わっている。

Text: 本家 一成

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