2016/03/17 11:30
MasterCardが主催する【グウェン・ステファニー“プライスレス・パフォーマンス”コンサート】が、2016年3月16日、東京・Zeppダイバーシティ東京にて開催。開場の17時30分から周辺は賑わい、ワン・ダイレクションのツアーで、オープニング・アクトを務めたこともある、人気DJ、YAMATOの選曲で、会場はクラブ化し、盛り上がりをみせた。
年齢層は、やはりノー・ダウトからのファンであろう世代が中心で、且つグウェンのファンであることが一目で解る、お洒落男子、お洒落女子が目立った。女性ファンの割合が高いかと思いきや、男性ファンと半々くらいだったのは、意外だ。男女問わず、影響力のあるシンガーという証拠だろう。
開演の19時から10分を過ぎた頃、バックサウンドが鳴りやみ、モニターには自由の女神に扮したグウェンが映し出され、「グウェン姐さんのねじ巻き行進曲」(2006年)のイントロが流れ出す。真っ赤なネイルとリップ、ブロンドとブラック・ヘアをグラデーションさせたヘアスタイルに、黒のトップスとタータンチェックのパンツで登場したグウェン。しかも、ヘソ出しルックを余裕で着こなしちゃうんだから、御年46歳とはとても思えないそのスタイルに、見とれるばかりだ。
「レイオー・レイオー・ヘイ!」で会場が一体化すると、2004年の2ndシングル「リッチ・ガール」へ繋ぐ。2曲目とは思えない、まるでアンコール曲のような盛り上がりをみせる会場に、「これってマジなの?」興奮を隠せない様子をみせ、ご満悦のグウェン。「アーリー・ウィンター」ではしっとりと、続く「スパーク・ザ・ファイア」では超パワフルにキメるヴォ―カルワークもすばらしく、その美しすぎるビジュアルが先行しがちだが、一切ブレのない歌唱力も、彼女の魅力なのだ。
モニターに「新宿」や「原宿」の漢字が映し出され、「原宿ガールズ」のイントロが流れ出す。大きな黒のリボンを腰に纏った、白いミニのドレスで再登場したグウェンに、再び大きな歓声が上がる。「クレイジーになりましょう!」グウェン本人だけでなく、ダンサーたちも彼女に合わせた衣装でパフォーマンスを披露し、ステージ上は常に華やかな状態が続く。ダンサーたちだけでなく、バックを務めるバンドメンバーも、原宿スタイルに北欧系と、様々なお洒落ミュージシャンが並び、彼らを見ているだけでもテンションがあがる。
魔法のような早着替えで、3回目に登場したのは、全身ヒョウ柄と黒のブーツでキメた、ワイルドなスタイル。ファンの間でも人気の高い、「ラグジュリアス」をクールに歌いきると、最前列の女性に「アナタのことは知らないけど、最高の気分ってことは伝わるわ!」と嬉しそうに話す。テンションが高まったか、続く「クラッシュ」ではさらにパワーアップし、ラップを絡めた見事なヴォーカルと、ダンスを披露した。
「U・スターテッド・イット」や「ワンダフル・ライフ」など、シングル曲ではない、アルバムの人気曲も披露してくれた、今回のプレミアム・ステージ。ラッパー、イブとのコラボ曲「レット・ミー・ブロウ・ヤ・マインド」のイントロが流れると、会場は大歓声に包まれる。赤いスパンコールの衣装にチェンジしたグウェン、続いては2005年のヒット曲「クール」を、観客にマイクを向けながら熱唱。本編も佳境を迎えたところで、「新曲聴きたい?」とファンを挑発する。
「みんなと新作をシェアできることがとっても楽しみ!」と、3月18日にリリースされる、およそ10年ぶりとなるニュー・アルバム『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』について話すと、2月16日にリリースされた先行シングル「メイク・ミー・ライク・ユー」を披露。ファンもこの曲がお気に入りだということが、会場の歓声と熱気で伝わってくる。
「この曲は、日本にインスパイアされて作ったの」と、日本愛をファンに告げ、ソロ・デビュー曲である「ホワット・ユー・ウェイティング・フォー?」を歌い、本編終了。バックモニターに映る、アートタッチのグウェンと、東京の街並みが流れる映像も、印象的だった。
アンコール1曲目は、昨年秋にリリースされた「ユースド・トゥ・ラヴ・ユー」。切ない表情が印象的なPVをバックに、物憂げに歌いきるグウェンが美しすぎる。会場を静寂に包み込むと、今度は一気にヒートアップ。自身の代表曲であり、初のNo.1ソング「ホラバック・ガール」(2004年)でテンションはマックスになり、観客と共に大合唱。20曲近くを歌い切った後で、こんなパワーがまだあったの?と、そのパワーには驚かされた。「ホラバック・ガール」で幕を閉じるかと思いきや、もう1曲の代表曲「スウィート・エスケイプ」を、ダンサーと踊りながら披露し、【グウェン・ステファニー“プライスレス・パフォーマンス”コンサート】は終焉を迎えた。
目を見張るような、その完ぺきなビジュアルとはウラハラに、人間味のある人柄が、この2時間のステージでだけでも伝わってくる。会場を後にするファンからも「アーティストとして完璧」、「プロ意識が高すぎる」、「本当に性格が良いのがわかる」など、絶賛の声多数、興奮冷めやらぬ声が飛び交っていた。前日には、着物を着た画像がアップされたりと、短い時間ではあるが、日本を堪能した様子もうかがえて、何より。次回は、新作『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』のツアーで会えることを楽しみにしている。
Text: 本家 一成 / Photo: 古溪 一道
◎公演情報
【MasterCard Priceless Japan
グウェン・ステファニー“プライスレス・パフォーマンス”コンサート】
日時:2016年3月16日(水) 17:30開場 19:00開演
会場:Zeppダイバーシティ東京
INFO: http://www.priceless.com/japan
◎リリース情報
『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』
グウェン・ステファニー
2016/3/18 RELEASE
2,500円(plus tax)
※解説・歌詞・対訳付 / ボーナス・トラック6曲収録(日本盤ボーナス・トラック1曲、日本&海外デラックス・エディション・ボーナス・トラック5曲)
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