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2016/03/09 10:40

ヴィム・ベンダース製作総指揮、アルゼンチン・タンゴのドキュメンタリー映画『ラスト・タンゴ』公開

 ヴィム・ベンダース製作総指揮、ヘルマン・クラル監督の映画『ラスト・タンゴ』(原題:Our Last Tango)が、7月よりBunkamuraル・シネマほか全国で公開される。

 本作は、アルゼンチン・タンゴの魅力を世界に知らしめタンゴ史上最も有名なダンスペア、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスの軌跡をたどったドキュメンタリー。現在のふたりの証言から、彼らの歩んだ愛と葛藤の歴史をタンゴ・ダンスで再現。マリアと、彼女を演じる若きダンサーたちとの会話を挿入しつつ、官能的にして情感に満ちたタンゴ・ダンスの魅力が映像に焼き付けられている。

 現在、マリア・ニエベス80歳、フアン・カルロス・コペス83歳。14歳と17歳で出会い、時には愛にあふれ、時には憎しみを伴いながらも50年近く一緒にダンスを踊ってきたふたりが、情熱的なタンゴへ、そしてお互いへの愛を語る物語だ。

 監督は1999年に『不在の心象』で山形国際ドキュメンタリー映画祭の大賞に輝いたヘルマン・クラル。また、ヴィム・ヴェンダースを製作総指揮に迎えて製作された『ミュージック・クバーナ』(2004年)では、ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映、世界中で公開された。

◎ヘルマン・クラル監督からのコメント
「マリアの家のソファに座り、話をし始めて30秒後には『この人を撮らねばならない』と確信を持ったのです。タンゴ史上最高のペア、マリアとフアン両方を描いた作品にしたいという思いで頭がいっぱいになりました。しかし、この作品の製作は一筋縄ではいかず、その旅路は感動と困難と危険の連続でした。マリアとフアン、そしてダンサーや振付師たち。皆が全力を尽くして息を飲むようなパフォーマンスを生み出してくれ、なによりミュンヘンテレビ・映画大学の恩師であり、今回も私に親身に寄り添ってくださったヴィム・ヴェンダースにも感謝したい。彼の寛大な力添えにいつも助けられています。」


◎公開情報
映画『ラスト・タンゴ』
2016年7月ロードショー予定
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース
監督:ヘルマン・クラル
出演:マリア・ニエベス、フアン・カルロス・ロペス、パブロ・ベロン、アレハンドラ・グッティ、ファン・マリシア、アジェレン・アルバレス・ミニョ
配給:アルバトロス・フィルム
2015年、ドイツ・アルゼンチン
(C) WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion

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