2016/02/22
加瀬亮と戸田恵梨香が『SPEC』シリーズ以来の共演を果たす人間ドラマ『この街の命に』が、WOWOWプライムにて4月2日に放送される。
本作は、ある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと踏み出した獣医ら職員の物語。日本国内で1年間に殺処分される犬猫が10万頭を超えるという現実と、その現場で直面する人々の葛藤と想いが描かれている。
脚本と監督は『独立少年合唱団』で第50回ベルリン国際映画祭アルフレード・バウアー賞、『いつか読書する日』で第29回モントリオール世界映画祭審査員特別賞を受賞した青木研次と緒方明のコンビが務める。音楽は、第24回日本アカデミー賞で優秀音楽賞を受賞したアコーディオニストで作曲家のcobaが担当する。
動物愛護センターに配属され殺処分の現実に困惑する行政獣医・牧田役を演じるのは、ドラマW初主演となる加瀬亮。主人公とともに苦悩する同僚の行政獣医・幡枝亜紀役は、加瀬と『SPEC』シリーズ以来初の共演となる戸田恵梨香が務める。また、センターの改善に向けて先頭に立つ新任所長・高野綾子役にはドラマW初出演の田中裕子、牧田や幡枝の同僚で悪夢に悩まされている作業班の志賀悟役に渋川清彦がキャスティングに名を連ねている。加瀬は戸田との共演について「SPECのときとは全く違う関係の役でしたが、自分自身は戸惑いは全くありませんでした。戸田さんは、とても信頼している役者さんで、いつでも刺激と安心を撮影に与えてくれる人だと思います。今回は現場で戸田さん一人がズバ抜けて犬との接し方に長けていることにびっくりしました」とコメント。一方の戸田は「殴り合いがないのが淋しかったです(笑)髪の毛も伸びていますし、スーツじゃないし、表情も柔らかですし、なんだか妙に恥ずかしかったのを覚えています」と語っている。
さらに、メガホンを取った緒方監督はキャストについて「俳優に演出するにあたっては単純な喜怒哀楽を演技で表現することを避け、複雑な感情の機微をそれぞれの俳優に要求しました。すばらしい俳優たちはこの難しい注文に見事に答えてくれました。監督冥利に尽きます」と絶賛の言葉を贈り、本作のテーマをドラマ化することについては「“人と動物の命とは”という解答を出すことの難しい命題に辿りつきました」と述べ、「青木研次さんの脚本は心に矛盾を抱えた人間たちがウロウロ、オロオロする群像劇でした。そこにはヒーローもヒロインもいません。安易なヒューマニズムもカタルシスもありません。教条的になることなく“犬と人間の関係”を探っていくちょっと不思議なドラマが作れたと思っています」と語っている。
◎番組情報 『ドラマW この街の命に』
2016年4月2日(土)夜9時
脚本:青木研次
監督:緒方明
音楽:coba
出演:加瀬亮、戸田恵梨香、田中裕子、渋川清彦、黒田大輔、岡山天音、諏訪太朗、篠原篤、柳英里紗、高橋長英、島かおり、きたろう、熊谷真実
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