2016/02/08
ジェイ・Zの定額音楽配信サービス“Tidal”が2月5日、Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター:黒人の命だって大切)などの社会正義を求める団体に対し、150万ドル(約1億7,600万円)を寄付すると発表した。
若者向けニュースサイト“Mic”によると、その財源はジェイ・Zが昨年、ビヨンセ、ニッキー・ミナージュ、リル・ウェインなどのアーティスト・パートナーとともにブルックリンで行ったチャリティ・コンサート【Tidal X: 10/20】での収益だという。寄付は同じくジェイ・Z所有のレーベル、ロック・ネイションと共同で行われる。2012年に射殺された黒人少年、トレイボン・マーティンの誕生日に合わせて発表された。
当時17歳だったトレイボン・マーティンは、2012年にフロリダ州サンフォードで地元自警団のジョージ・ジマーマンに射殺された。その後、ジマーマンは第2級殺人と過失致死罪ともに無罪判決を受け、これを機に全米に抗議の声が広がった。
寄付金は、“New World Foundation(ニュー・ワールド基金)”を通じてBlack Lives Matterほかの団体に配られるとのこと。今月中に、警察暴力による犠牲者たちの家族が始めた“トレイボン・マーティン基金”や、ミズーリ州ファーガソンで白人警察官に射殺されたマイケル・ブラウンの“Michael O.D. Brown We Love Our Sons and Daughters Foundation”(マイケル・ブラウン 息子や娘を愛する基金)などにも贈られる。
ロック・ネイションのダニア・ディアス慈善活動担当責任者いわく、これは社会的大義に貢献する同社の運動の一環であるとのこと。ディアスはMicに対し、「非営利の認定を受ける過程は、協力的で、この社会の人種的および社会的不平等と不当な行為を語るメッセージにインスパイアされたものでした。私どもは毎年違った運動を援助していきます。我々のイデオロギーは、どんなことでもハイファイ・レベルの高い意識で行うことなのです」と述べている。
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