2016/01/27 09:00
パニック!アット・ザ・ディスコの5thアルバム『ある独身男の死』が、初動19万枚を獲得し、No.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
前作『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』(2013年)から、およそ3年ぶりとなる新作で、その前作で記録した、最高位2位を上回る、自身初のNo.1獲得となった、パニック!アット・ザ・ディスコ。シングル・チャートでも、2006年に大ヒットした「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ~いつわりのウェディング」でマークした7位が最高位で、ワールド・チャートでみても、2008年の2nd『プリティ。オッド。』で初登場首位をマークした、オーストラリア・チャート以来、8年ぶりの快挙となる。
本作へのヒットに繋げた要因として、1stシングルとしてリリースされた「ハレルヤ」のTOP40入りが挙げられ、続く「ビクトーリアス」もiTunesチャートで首位をマークするヒットに至ったことだ。しかし、すでに両曲がシングル・チャートでランクインしていないにもかかわらず、初動枚数19万枚を獲得するというのは、アルバムの実売(パッケージ・セールス)が高いということだろう。本作で、2ndアルバムから全作がTOP10入りし、UK(4位)、オーストラリア(3位)など、各国でも上位に初登場している。
先行シングル「ハロー」が3位にダウンした、アデルの『25』だが、アルバムのセールスは未だ10万枚を下回ることはなく、今週も15万枚近くの週間セールスを記録している。また、アデルは2月15日に開催される【第58回グラミー賞】でパフォーマンスすることが決定し、2月末からはワールドツアーもスタートする。よって、メディアの露出が多くなることで、アルバムのセールスも再び、息を吹き返すことだろう。
また、【グラミー賞】の開幕、そして閉幕後に再び上昇が予想されるのが、アデルに続き出演が決定した、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』(3位)や、7部門にノミネートされている、ザ・ウィークエンドの『ビューティー・ビハインド・ザ・マッドネス』(9位)、テイラー・スウィフトの『1989』(21位)あたりだろう。受賞となれば、ケンドリック・ラマーやアラバマ・シェイクス、サム・ハントあたりも、一気にTOP10内に
返り咲きすることが予想される。
1月18日に死去した、イーグルスのメンバー、グレン・フライの追悼を受け、11位に『グレイテスト・ヒット1971-1975』、28位に『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ザ・イーグルス』、95位に『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』など、ベスト盤を中心に6枚のアルバムがリ・エントリーを果たした。また、10日に死去したデヴィット・ボウイの作品も、新作『★』(ブラックスター)含め、引き続き6作がランクインしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、27日22時以降となります。
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