2016/01/27
ジャスティン・ビーバーの「ソーリー」が3週目の首位、そして「ラブ・ユアセルフ」が2位に浮上し、1位、2位を独占した、今週の米ビルボード・シングル・チャート。
昨年の9月19日付チャートで、初のNo.1獲得となった、「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」に続き、自身2曲目の首位獲得を果たした「ソーリー」。通算3週はアルバム・チャート含め、自己最高記録で、UKをはじめヨーロッパ方面、各主要国でもNo.1をマークし、世界中で大ヒットを記録している。しかし、その「ソーリー」が、次週は自身の楽曲で首位の座を奪われることになりそうだ。
今週、ついに2位まで浮上した、アルバム『パーパス』からの3rdシングル「ラブ・ユアセルフ」が、ポイントを僅差に縮めて接近している。ジャスティンにとって、1位、2位独占は初となる記録で、昨年ザ・ウィークエンドが打ち出して以来、約4か月ぶりとなる記録更新だ。尚、ビルボード(HOT100)史上では17組目となる快挙。おそらく、次週はこの「ラブ・ユアセルフ」が「ソーリー」にかわって首位に立つことが予想され、楽曲が入れ替わるものの、ジャスティンにとっては、2週連続のワンツーフィニッシュが期待できそうな展開だ。
そんな無敵のジャスティンを脅かすのが、4位に浮上している、トゥエンティ・ワン・パイロッツの「ストレスド・アウト」だ。先週4位に浮上してから、今週はさらにポイントを伸ばして停滞中。次週はアデルの「ハロー」(今週3位)を破って、自身初のTOP3入りを果たすのではないかと予想される。ヒットの拡散具合によっては、次にジャスティンから首位の座を奪うのは、この曲となるだろう。
今週TOP10入りを果たしたのは、ザ・チェインスモーカーズの「ローゼズ」。ニューヨーク出身のEDMデュオで、2014年にヒットした、「#セルフィー」で記録した16位を上回り、自身初のTOP10入りを果たした。また、タイトルにも起用された、22歳の女性シンガーソングライター、ローゼズにとっても初のTOP10入りとなった。この曲も、「ストレスド・アウト」同様にダークホースとなりそうだ。
先週の23位から13位へ、一気にジャンプアップしたのは、フロー・ライダーの「マイ・ハウス」。昨年4月にリリースされたミニ・アルバム『マイ・ハウス』からの3rdシングルとしてカットされ、1000万回を突破したビデオのヒットも含め、順調にランキングを伸ばし、登場11週目にしてTOP10入り間近の13位まで到達した。
2008年の年間No.1ソング「今夜はロウ☆ロウ☆ロウ」など、これまではデジタル・タッチのサウンドが主流だったが、「マイ・ハウス」はヒップホップらしい横ノリのナンバーで、時代に見合ったサウンドの移行が、ヒットの要因ともいえるだろう。本作『マイ・ハウス』からは、昨年リリースされた先行シングル「G.D.F.R.」が、8位をマークしている。
今週7位にランクインしている、セレーナ・ゴメスの「セイム・オールド・ラヴ」に続き、アルバム『リバイバル』から3rdシングルとしてカットされた、「ハンズ・トゥ・マイセルフ」が、21位まで浮上した。1月20日に公開されたビデオが、5日間で2000万回近くの視聴回数を記録し、次週はデジタル・セールスのポイントと、このストリーミング・ポイントがさらに上昇することが予想され、一気にTOP10入りすることも期待できる。セレーナは、アルバム『リバイバル』から、すでに2曲連続でTOP10入りを果たしている。この曲で3曲目の快挙となるか。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、27日22時以降となります。
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