2015/12/25
小田和正によるクリスマス恒例のコラボレーションライブ番組『クリスマスの約束』が12月24日に放送された。記念すべき15回目の放送となった今年は、小田和正の地元である横浜の赤レンガ倉庫を舞台に、JUJU、スキマスイッチ、仲宗根泉(HY)、根本要(STARDUST REVUE)、松たか子、水野良樹(いきものがかり)、和田唱(TRICERATOPS)をゲストに迎え、小田とのコラボレーションにより名曲の数々が歌われた。
なかでも、番組内でもっとも多くの時間をかけて放送されたのが、2度目の出演となる和田唱とのコラボレーションだ。今年の8月から練習に励んできたという2人のパフォーマンスを前に、時に8時間にもおよんだという練習やリハーサルの模様も放送。そこには、大先輩である小田の間違いを指摘したり、歌唱パートを指示する和田の姿も。先輩、後輩という垣根をこえ、いちミュージシャンとして切磋琢磨しながら、真っ向勝負でコラボレーションに挑む2人の映像に、おのずとコラボレーションへの期待も高まる。
和田とのコラボレーション1曲目に披露されたのは、マイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」。アコースティックギターによるシンプルな演奏の上に優しいメロディーと2人のハーモニーが美しく響く。続いて、マイケル・ジャクソンとポール・マッカートニーを「ガール・イズ・マイン」では、息ぴったりのデュエットを披露。日本のミュージシャンを代表する“マイケル至上主義”で知られる和田とのコラボレーションらしい選曲が続いたところで、3曲目は小田、和田ともに音楽リスナーとして「通ってこなかった」というサイモン&ガーファンクルのメドレーに。「簡単そうにみえて難しかった」というS&Gメドレーは、前半はストリングスが、後半は客席のハンドクラップが2人の歌声に色を添えた。そして、2人のコラボレーションの最後には、意外すぎるサプライズ選曲が。なんとAKB48「恋するフォーチュンクッキー」の弾き語りカバーだ。“あなたにちゃんと告(こく)りたい”というフレーズを歌う小田の姿に、思わず観客からは笑いがこぼれる。小田の透きとおるような歌声によって、「恋チュン」がまるで前向きなフォーク・ソングのように、原曲とは異なる魅力をたずさえて聴こえるから不思議だ。歌唱後、すこし照れながらも「いい曲だし、みんなが喜んでくれるし、やってよかった。」と小田もコメントした。
その後は、松たか子を迎え入れてハイ・ファイ・セットの「よりそって二人」を、JUJUとはピーター、ポール&マリー「悲惨な戦争(The Cruel War)」を、いずれも女性ボーカリストを交え、三声の美しいハーモニーで披露した。また、今年のフィナーレは出演者全員による「same moon」、そしてエンドロールの際には同番組で小田が3年前に歌った「夕陽を追いかけて」(チューリップ)も放送された。
◎TBS『クリスマスの約束』
2015年12月24日(木)
http://www.tbs.co.jp/program/christmaslive_2015.html
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像