2015/12/22
アデルの「ハロー」が米ビルボード・シングル・チャート“Hot 100”(1月2日付け)で8週目のNo.1となり、同チャートにおける自身の1位最長記録を塗り替えた。同曲は11月14日に1位に初登場して以来、ずっと首位の座に留まっている。
これまでの記録は2011年に「ローリング・イン・ザ・ディープ」で叩きだした7週No.1で、同曲は2011年の年間1位にもなった。この曲と「ハロー」によりアデルは、少なくとも7週1位を獲得した曲を2曲持つイギリス初のソロ・アーティストとなった。ちなみに、この偉業を成し遂げたイギリス人アーティストは他にビートルズしかいない。彼らは1964年の「抱きしめたい」で7週No.1を、1968年の「ヘイ・ジュード」で9週No.1を獲得した。
また、特筆すべきは、「ハロー」の8週No.1は同チャート初登場後に1位をキープし続ける史上4番目の最長記録に並んだことだ。ちなみに、これまで同チャートに1位で初登場した後、連続して首位をキープした記録は以下となる。
16週間:「One Sweet Day」 - マライア・キャリー&ボーイズIIメン (1995-96)
14週間:「Candle in the Wind/Something About the Way You Look Tonight」 - エルトン・ジョン (1997-98)
11週間:「I'll Be Missing You」 - パフ・ダディー&フェイス・エヴァンス feat. 112 (1997)
8週間:「ハロー」 - アデル (2015)
8週間:「Fantasy」 - マライア・キャリー (1995)
なお、シングル・チャート“Hot 100”において「ハロー」の後を追うのは、ジャスティン・ビーバーの「ソーリー」だ。2位で初登場して以来、同曲は7週連続2位をキープ。しかし、“Streaming Songs”チャートでは初のNo.1となるなど、こちらも確実にマイルストーンを打ち立てている。
「ソーリー」は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で4週間前にNo.1をマークしたビーバーのアルバム『パーパス』からの2ndシングルだ。リード・シングルだった「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」は9月19日付けのシングル・チャートでNo.1に初登場するが、3rdシングル「ラヴ・ユアセルフ」との入れ替わり(5位から4位へ浮上)でその後4位から5位へランクダウン。しかし、ビーバーは先週と4週前に“Hot 100”チャートのトップ5を3曲占有する偉業を達成している。この偉業を成したビーバー以外のアーティストは、ビートルズと50セントの2組だけだ。
「ソーリー」は次週“Hot 100”チャートで「ハロー」からトップの座を奪うことができるのだろうか? 事実、「ハロー」は今週全体的に9%ダウンしている一方、「ソーリー」はわずか1%弱のダウンとなっており、次週のトップ争いは接戦になると思われる。
なお、3位はドレイクの「ホットライン・ブリング」。セレーナ・ゴメスの「セイム・オールド・ラヴ」は9位から6位へ浮上。また、以前6週No.1を獲得したザ・ウィークエンドの「ザ・ヒルズ」は、6位から7位へランクダウンしたものの、トップ10圏内に44週連続ランクインし続けている。これは、史上4番目の記録であり、男性ソロ・アーティストとしては最高記録となる。“Hot 100”チャート57年の歴史上、トップ10入りを最も継続し続けたアーティストは以下の通りだ。
69週間:ケイティ・ペリー (2010-11)
48週間:エイス・オブ・ベイス (1993-94)
46週間:リアーナ (2010-11)
44週間:ザ・ウィークエンド (2015)
その他、アレッシア・カラのデビュー・ヒット「ヒア」が8位をキープ。ショーン・メンデスの「スティッチーズ」が9位へランクダウンしている。
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