2015/12/16 09:00
アデルの『25』が登場3週目にして週間セールス72万枚を突破し、歴代記録を更新しての首位獲得となった、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
11月20日にリリースされ、初週は歴代最高枚数の340万枚、2週目で110万枚を突破し、3週目となる今週で72万枚、通算520万枚に届く驚異的なセールスを記録している。3週目で週間セールスが70万枚を突破するという記録は、もちろん歴代最高記録で、本国UKでも3週目の首位をマークし、週間セールスは35万枚を突破している。12月14日には、NBCで『アデル・ライブ・イン・ニューヨーク・シティー』が放送されたことで、さらにセールスを伸ばすことが予想されている。もしかしたら、3週目の70万枚を超える、再びミリオン突破という数字も期待できるくらいだ。
また、来年には【第58回グラミー賞】でのパフォーマンスが予定され、同2月からはワールドツアーもスタートする。たとえ1月に一旦セールスが落ちたとしても、春先には再び数字を伸ばすだろう。年内にどのくらいまで売上を伸ばすか、アデルの躍進は止まらない。
首位常連であった、コールドプレイの新作『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』はアデルに及ばず、2位デビューという結果になった。2000年のデビューアルバム『パラシューツ』から、本国UKでは6作すべてがNo.1を獲得、アメリカでも、3rdアルバム『X&Y』から昨年リリースの6th『ゴースト・ストーリーズ』まで、4作連続のNo.1デビューを果たしていたが、両チャート共に首位には届かず、記録更新には至らなかった。初動枚数は21万枚で、十分に首位を獲得できる数字ではあったものの、アデルの勢いがあまりにも凄まじく、今回は運が悪かったというしかないだろう。
5位に初登場したのは、ラッパー、ジー・イージーの4thアルバム『ホエン・イッツ・ダーク・アウト』。米カリフォルニア州オークランド出身の26歳で、昨年リリースした3rdアルバム『ジーズ・シングス・ハプン』が最高位3位を記録し、一気に大ブレイクを果たした。
続いて、6位にもラップ界からリック・ロスが初登場。本作『ブラック・マーケット』は通算8枚目となるスタジオ・アルバムで、マライア・キャリーやメアリー・J・ブライジ、ジョン・レジェンドなど大スター等が参加している意欲作だ。リック・ロスは、2006年のデビューからコンスタントにアルバムをリリースし、8枚すべてがTOP10入りを果たしている。
7位には、トロイ・シヴァンの『ブルー・ネイバーフッド』が初登場。今年9月にミニ・アルバム『ワイルド』が5位に初登場、UKやアイルランドなど主要国でもTOP10入りを果たし、本国オーストラリアではNo.1をマークした、今注目の若手シンガーソングライターだ。本作はフル・アルバムとしては初の作品で、実質のデビュー作となる。その端正な顔立ちから、俳優業としても活躍し、美しいヴォーカル・ワークも女性受けは抜群。しかし、すでにゲイであることをカミングアウトしていて、本作収録の「ワイルド」のビデオにも、そういったシチュエーションが見受けられる。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、16日22時以降となります。
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