2015/12/11
混戦模様の中、2015年のトップに輝いたのは、グラミー受賞回数5回を誇るジャズ・ヴォーカルの女王、ダイアナ・クラールがデヴィッド・フォスターとタッグを組み、約2年ぶりにリリースしたアルバム『ウォールフラワー』。「デスペラード」や「悲しみのバラード」といった名曲カバーに加え、ポール・マッカートニー書下ろしの新曲を収録するなど話題性も高く、ファンの期待に見事に応えた。発売初週から3週連続1位、その後もチャート上位をキープしポイントを積み重ね、栄えある年間1位を獲得した。2016年2月には来日公演も予定している。
2位には「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」や「ドント・ノー・ホワイ」など大人のラヴ・ソングを優しく、柔らかく歌い上げた原田知世14年ぶりのカヴァーアルバム『恋愛小説』がランクイン。伊藤ゴロープロデュースで丹念に作り上げられた珠玉の10曲はジャズ、ポップス、ボサノヴァの垣根を越え幅広いファンに評価され、3月のリリースから合計21週チャートイン果たした。
3位にはJAZZピアニストの巨匠、ビル・エヴァンスの名盤中の名盤『ワルツ・フォー・デビイ』がランクイン。昨年10月にユニバーサル・ミュージックのJAZZ名盤シリーズ“ジャズの100枚”で再発され、第1弾リリース100枚の中で行われた人気投票でも見事1位を獲得した。昨年の年間チャートでも10位に入り込んだが、音楽史に残る名盤だけあって、息の長いセールスを記録している。2015年はユニバーサル・ミュージック勢がTOP3を独占。洋邦の新作と、再発が表彰台を分け合う結果となった。
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