2015/12/09
アデルの3rdアルバム『25』が400万枚を突破し、2週目の首位をマークした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
先週、初動枚数340万枚突破という歴代最高記録を打ち出し、堂々の首位デビューを果たしたアデルの『25』。今週も、1週間のセールスだけで100万枚を突破し、2週目にして累計枚数が450万枚に到達するという、とてつもない記録を打ち出している。また、登場2週目でミリオンを突破するという事例は、これまでのチャート集計でも初の快挙で、先週の初動枚数に続き、今週もアルバム・チャートの歴代最高記録を打ち出したことになる。
アルバム『25』からの先行シングル「ハロー」は、今週6週目のNo.1をマークし、デジタル・セールス、ストリーミング共に凄まじい記録を更新中。本作への売上にも大きく貢献したといえるが、さらに次週は、12月14日にNBCテレビの『アデル・ライブ・イン・ニューヨーク・シティー』が放送されることで、アルバムの売上を大きく伸ばすことが予想される。年内に500万枚突破はもちろん、来年2月に開催される、【第58回グラミー賞】でのパフォーマンスなどが決定すれば、春までにダイヤモンド・アルバム(1000万枚)に認定されるかもしれない。
今週は、3位にペンタトニックスの『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』が浮上し、9位にはマイケル・ブーブレの『クリスマス』が、先週の28位から一気にジャンプアップした。また、マライア・キャリーの『メリー・クリスマス』は39位に、ジョシュ・グローバンの『ノエル~クリスマス・コレクション』が51位にエントリーするなど、過去のクリスマス作品が一気に数字を伸ばしている。新作『パーパス』が2位にランクインしている、ジャスティン・ビーバーのクリスマス・アルバム『アンダー・ザ・ミスルトウ』も、178位から57位へ、100ランク以上順位を伸ばした。次週も引き続き、クリスマス・アルバムが上昇するだろう。
今週はTOP10内に初登場作品はなく、TOP10以下でも、14位にエリカ・バドゥの『バット・ユー・キャント・ユーズ・マイ・フォン』がランクインしたのみで、新作の少ないチャート・アクションとなった。エリカ・バドゥの新作は、正規のスタジオ・アルバムとしての扱いではなく、ミックステープとしてのリリース形態となり、iTunesのみの配信限定として発売されている。
次週以降は、発表されたばかりの、【第58回グラミー賞】のノミネート作品が続々とランクアップを果たすだろう。「最優秀アルバム賞」には、アラバマ・シェイクスの『サウンド&カラー』やケンドリック・ラマーの『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』、クリス・スタップルトンの『トラベラー』などがランクインしていて、すでにテイラー・スウィフトの『1989』が先週の11位から5位にランクアップを果たしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、9日22時以降となります。
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