2015/11/18
伝説のホラー『女優霊』から20年……新たなる恐怖の幕が開く中田秀夫監督最新作『劇場霊』(11月21日公開/松竹配給)。11月17日 109シネマズ大阪エキスポシティでの舞台挨拶に主演の島崎遥香、中田秀夫監督が登壇した。
この舞台挨拶イベントでは、作品を通し、多くの人を驚かせている2人に逆ドッキリを敢行。2人を真っ暗な場内に案内し、すかさず一斉に場内灯が点灯すると、そこには映画にちなんで、球体関節人形が客席を埋めているという異様な光景が! しかし人形で満席の客席を見た島崎の反応は「えっ…!? 人形ですか…?」と薄めの反応。場内が始め真っ暗だったことも「演出かと思いました~」とあっけらかんと答えていた。
逆に中田監督は「フリーズしてしまいました。僕らへのサプライズですね(笑)」と、相当驚いた様子。「本当に何も聞いておりませんでしたので…(笑)。時間が経ってからジワ~っと理解できました。人形に今回本編をご覧いただければ、『劇場霊』の気みたいなものが人形に入るかもしれないですね」と、冷や汗をかきながら答えていた。
さらに、よゐこが面白いと大絶賛する大阪のベテラン漫才コンビ 海原はるか・かなた師匠がゲストとして登場。関西応援隊長である“大阪のぱるる”ことはるか師匠がお家芸である髪の毛芸を披露した。かなた師匠が「ぱるるちゃん、いっぺん吹いてみます? この髪?」と島崎に尋ねると、先ほどの薄い反応とは打って変わって「えっ!? いいんですか!? 本物を!」と、舞い上がる“大阪のぱるる”の髪の毛に、“AKB48のぱるる”は大はしゃぎ。
その後、4人と球体関節人形は、アトラクションさながらの4DX上映にて本編を楽しみ、その感想を語りました。
◎舞台挨拶内容
海原かなた・はるか:ちょっと~! ぱるるちゃ~ん! 今日は劇場霊のイベントに来てるということで、「大阪のぱるる」が応援にやってきました~!! いやどうもみなさん、こんにちは。海原はるか・かなたと申します。
はるか:「大阪のぱるる」でございます!
かなた:何言うてんねんお前は「大阪のぱるる」とちゃう。大阪の…(かなた、はるかの髪をフーっと吹き上げる)「大阪のはげる」ちゃんや!(一同笑い)
かなた:こんな機会もめったに無いと思いからね、ぱるるちゃん、いっぺん吹いてみます? この髪?
島崎:えっ!? いいんですか!? 本物を!
はるか:やってちょうだい! やってちょうだい! これは光栄なことでっせ!
かなた:それでは、はいどうぞ!
(島崎、はるかに向かってフーっと息を吹くも、髪が吹き上がらない)
はるか:ぱるるちゃん…耳の穴に吹きかけちゃダメ…。耳の穴のもうちょっと上を吹いてちょうだい…。
(島崎、はるかに向かってフーっと吹くと、今度は髪が舞い上がる)
かなた:お見事です!
はるか:これは大ヒット間違いなしですね!
かなた:(はるかの髪を指さし)ほんまもんの幽霊みたいになっとるやないか(一同笑い)
MC:サプライズ続きになりました。お会いになるのは初めてでしょうか?
島崎:はい、初めてです。もちろん存じております! めっちゃ大阪っぽいですね!
はるか:ありがとうございます。かといってもですね、我々大阪ローカルの芸人ちゃうんですよ。一応全国区ですからね。
かなた:自分の自慢せんでええねん。
MC:「大阪のぱるる」と言えばもう海原はるか・かなた師匠なんです。
はるか・かなた:ありがとうございます。
MC:監督、いかがでしょう。
中田監督:間近で、テレビで見るのとは逆アングルで見せていただいて、非常に貴重な映像だったと思います(笑)。
はるか:またホラー映画を撮られる時はどうぞよろしくお願いします。
MC:さて今日はお二人に加えて、はるか・かなた師匠にも4DXを体験していただこうと思っておりまして、座席についていただきます。
(4名、座席について4DX版『劇場霊』を鑑賞)
MC:4DXいかがでしたでしょうか…?島崎さん、4DXは何度目でしょうか。
島崎:2回目ですね。
MC:どうでしょう、ご自身の演技を4DXをご覧になって。
島崎:ホラーなので、怖かったですね。
MC:ご自分の演技が冷静に見られると、そういう感じでしょうか。
島崎:そうですね。
MC:監督は今回オーディションされて、最後に島崎さんを選ばれたと伺いました。作品の主演としての彼女、いかがでしたか。
中田監督:最初は不安げなヒロインと言うことで、吸い寄せられましたね。最初にお会いした時から決まりだなと思いまして。最初に、若干自信なさげに立ってる姿にぴんときました。
MC:はるかかなた師匠は事前に映画をご覧になったと伺いましたが、どうでしたでしょうか。
はるか:人形があれだけ並ぶと恐怖感になるんですね。その恐怖感が後半に繋がりだんだん強くなるという。
MC:師匠の髪もエラいことになってますね。
かなた:髪が4DXやないか。 (一同笑い)
かなた:40年前ほどに『大地震』(1974年 アメリカのパニック映画)というセンサラウンド方式の映画を観たことがあるんですけど、やはり何十年もたつと比べ物にならないですね。今の4DXはすごいですね。怖いというものと、こう座席が動いたりするのがマッチしてよかったですね。あと監督、私ラストシーンが素晴らしかったと思います!
中田監督:ありがとうございます。
はるか:どこぞの映画監督みたいやないか。(一同笑い)
◎囲み取材
記者:今回島崎さんは、はるか・かなた師匠にお会いされるのは初めてということですが、以前からご存じでしたか。
島崎:はい、TVで見て知っていました。気付いたら知っていた、と言う感じです!
はるか:気づいたら知っていただなんて、芸人として最高に嬉しい言葉ですよ!
記者:海原はるか師匠、島崎さんにフーっとされた感想はございますか。
はるか:『幸せ』以外に何もございません!年齢的に言ったら、おじいちゃんと孫みたいな関係(※)ですからね。可愛くて仕方がない、目の中に入れても痛くないような孫に吹かれて『じぃじぃもうしあわせ~』って、そんな感じですよ。
(※島崎さん21歳 はるか師匠67歳)
かなた:明日から俺に吹かれたくないやろ。(一同笑い)
記者:本格的な演技は初めてということですが、演じていく上で、ホラーとして難しかったところはありましたか。
島崎:演技自体は初めてだったので、ホラーが難しい、というのではなく、全部が難しかったです。おびえる、怖がる表情も何段階もあって、監督がそこもアドバイスしてくださいました。出来る限りそれに近づけられたらいいなと言う気持ちで臨みました。
中田:撮ってる最中は島崎さんがとにかく必死というか、映画主演も初めてということなので、僕もヒロインの気持ちになって、一緒になって演出するタイプなんですけど、僕も同じように必死で脇目も振らずにやってたんです。そして完成して、こうして皆様にご覧いただく宣伝活動をしていて、場面場面のカットやあるいは場面の出演写真を見たりして、彼女の表現が各場面の不安とか状況にすごくマッチしているなと思ってすごくほれぼれしたんです。エモーションをきっちりと表現して、非常にフォトジェニックなホラー表現になったと思います。
◎映画『劇場霊』
監督:中田秀夫『女優霊』(96)、『リング』(98)、『クロユリ団地』(13)
製作:『劇場霊』製作委員会
脚本:加藤淳也、三宅隆太
出演:島崎遥香、足立梨花、高田里穂、町田啓太、中村育二、小市慢太郎
配給:松竹株式会社
撮影:2014年9月8日~10月15日
(C)2015『劇場霊』製作委員会
2015年11月21日(土)全国ロードショー
ストーリー:
芸能事務所に入って5年、いまだ役に恵まれない若手女優・水樹沙羅(島崎遥香)は、気鋭の演出家・錦野豪太(小市慢太郎)の新作舞台に端役で出演することに。
演目は、若さを保つため少女の生き血を浴びていた実在の女貴族エリザベートの生涯を描く「鮮血の呼び声」。舞台にはエリザベートの内面を映し出す分身の人形が置かれ、その前で沙羅や主演の篠原葵(高田里穂)、野村香織(足立梨花)らは火花を散らしながら連日稽古に打ち込んでいた。そんなある日、劇場でスタッフの女性が変死体で発見される。
その直後、今度は葵が転落事故で意識不明の重体に。
葵の降板を受け、沙羅は急きょ主演に抜擢される。ところが稽古中に、沙羅は舞台に置かれた人形が動き出すのを目撃。果たして目の錯覚か、それとも…。
劇場にただならぬ気配を感じとった沙羅と美術スタッフの和泉(町田啓太)は、人形を制作した作家・児島(中村育二)を訪ねる。ところがその頃、劇場ではこの世のものとは思えない「ちょうだい…ちょうだい…」という声が響き渡り、新たな惨劇が巻き起こっていた――。
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