2015/11/16 16:00
アデル待望の新作、『25』のリリースが目前となった。先行シングルとしてリリースされた「ハロー」が、週間視聴回数6000万回を突破、110万ダウンロードを記録する、歴代記録更新を成し遂げ、アルバムへの大きなプロモーションに繋げた。これまで、テイラー・スウィフトやジャスティン・ビーバーでさえ成しえなかった、週間セールスが100万ダウンロードを突破したこの記録に、メディアが予想するのは、本作『25』の歴代最高となる初動枚数だ。
全世界で3000万枚、アメリカだけでも1100万枚を記録した、前作『21』。2011年、2012年の年間チャート首位を2年連続でマークし、マイケル・ジャクソンの『スリラー』(83年、84年)以来の記録を打ち出した、アデル。その前作の驚異的なヒットと「ハロー」の反響を受け、アルバム『25』の初動枚数は、たった1週で200万枚を突破するのではないか、とも予想されている。YouTubeなどのストリーミングサービスが普及した昨今に、これだけ数字が取れるアーティストは、もはやアデルしかいない。
アルバムの制作は、前2作に続きアデル自身がリードを取り、「ハロー」に続き「ミリオン・イヤーズ・アゴー」を、ケイティ・ペリーやビヨンセなどを手掛けるグレッグ・カースティンが手掛け、ジャスティン・ビーバーやチャーリーXCXといった若手のヒットに携わるアリエル・レヒトシェイドや、“売れる曲にこの人アリ”大活躍中のマックス・マーティン等、次世代を象徴する、人気ヒットメイカーが参加している。
また、リリース前にアデル自身が一番のお気に入りだと話していた、「ホエン・ウィー・ワー・ヤング」には、次世代ポップシーンの最注目株である、トバイアス・ジェッソ・Jr.がクレジットされていて、彼のデビュー・アルバム『グーン』を聴いた時からタッグを望み、本作での共演が実現したという。ファンの反響次第では、この曲が「ハロー」に続く、『25』からの2ndシングルとしてリリースされる可能性も高い。
アデルのアルバムは、やたらにトラックを詰め込み過ぎないところが、クオリティの高さに繋がってる。およそ5年を経てリリースされるにもかかわらず、全11曲というのは物足りない感じも否めないが、その11曲が、すべて妥協ナシの“名曲”だと言い切れる完成度の高さであるから、リスナーは曲数に不満はない。前作『21』も同様に、11曲すべてがシングルカットしてもいいほどの、完成度の高さだった。本作も、間違いなくそのクオリティの高さを保証できる歴史に残る名盤となるだろう。
アルバムは11月20日に世界同時リリースを予定、日本盤にはボーナストラック3曲が追加収録される。No.1デビューはもちろんのこと、歴代のアルバム初動枚数の記録を更新するか、音楽業界人はじめメディアが今最も注目するアルバムは、アデルの『25』だ。2016年の年間チャート首位も、間違いないだろう。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『25』
アデル
2015/11/20 RELEASE
2,689円(tax incl.)
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