2015/10/25 11:33
NHK総合の音楽番組『SONGS』が10月24日にオンエア。「X JAPAN~世界が共感する奇跡の物語~」と題し、YOSHIKIの最新ロングインタビューが放送された。
番組は、YOSIKIのインタビューを中心にX JAPANのデビュー当時から今日までの軌跡を辿るといった内容で、メジャーデビュー曲「紅」がヒットした当時のことを「生きててよかった」「やってることが正しかった」と振り返るところからスタート。その後、一躍日本を代表するロックバンドへと成長するも、夢だった海外進出が失敗に終わった際には「メンバー全員が疲れ果てていた」といい、YOSHIKIはそんな彼らの意識の変化に気付けなかった自分を責めたことを明かした。
また、今回のインタビューでYOSHIKIは、ToshIのグループ脱退、X JAPANの解散、さらにはHIDEの突然の死というあまりに大きすぎる喪失が続いた当時のことも改めて言及。ToshIから脱退の申し出を受けた時には「オレの人生ってなんだったんだろう」「自分の中の1つの時代が終わった」と感じたといい、ギタリストHIDEの死については「本当にどん底に落ちた」「全てが崩れてしまった。その壁が石だったとしたら僕はそこに埋もれてしまった」と、静かに当時の心境を振り返った。
インタビュー内で解散していた時期のX JAPANのことを「二重鍵をかけた開かないドア」と表現していたYOSHIKIだが、そのドアを再び開くきっかけとなったToshIとの8年ぶりの再会。「バンドメンバーではなく元同級生という原点に戻り、たわいもない会話をした」「その時のToshIは、僕の知っている彼ではなかった」と語るYOSHIKIのサングラスの奥からは、静かに一筋の涙がこぼれていた。そして、2人の再会後にToshIにどうしても歌って欲しい曲があるとYOSHIKIが亡きHIDEのことを思って作った「Without You」を、2008年のX JAPAN復活コンサートで披露したライブ映像も放送された。
復活後、インターネットなどを通じて世界各国にX JAPANの音楽が広がっていたことに驚かされたというYOSHIKI。また、音楽だけでなく彼らが歩んで来たストーリーにも共感してくれていることを知り、「世界中で待っていてくれているファンがいる」「命懸けでやりたい」と再び世界を視野に入れた音楽活動を決心したという。
2016年には来年3月には英・ウェンブリー公演も決定し、20年ぶりとなるオリジナルアルバムの世界同時リリースも予定されているX JAPAN。番組の最後には、昨年10月に行われた米・マディソン・スクエア・ガーデン公演で披露された「Forever Love」の模様が放送され、そこには、解散コンサートの時と同じくステージの上で抱き合うYOSHIKIとToshIの姿が。彼らの奇跡の物語とその強い絆に思わず胸を熱くさせられた。
次回の『SONGS』は10月31日に1993年のデビュー以来、一貫して自分の音楽を追求してきた斉藤和義特集を放送、また、10月30日には『SONGSスペシャル 時を超える青春の歌 ~作詞家・松本隆の45年~』も放送予定となっている。
◎『SONGS』
NHK総合 毎週土曜 午後11時30分~
http://www6.nhk.or.jp/songs/
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