2015/10/24 12:00
今週は、続々と新作がチャートイン。Kis-My-Ft2がダントツの首位を獲得しており、さすがジャニーズだなと思わせられるだろう。そして第2位にはMAN WITH A MISSIONの「Raise your flag」が食い込んでいる。予想では、ゲスの極み乙女。の「オトナチック」がもっと上位に来ると思ったが、結果は第5位。大人気のこの二組のバンドに、なぜこのような差がついてしまったのだろうか。
ゲスのプロモーション戦略は決して間違っていない。【表1】を見てもらえればわかるが、ツイッターでは1カ月前から話題を作り(水色のグラフ)、ラジオでのオンエア回数もリリース日に向けて盛り上がりを見せて発売週に3位まで指数を上げている(緑色のグラフ)。加えて10/4にはYouTubeでPVを公開し(赤色のグラフ)、畳みかけるように発売日を迎えているのだ。いずれもマンウィズよりも指数は上。順当にいけばもっと上位を狙えたはずなのだ。
一方のマンウィズは、プロモーションを瞬発力で乗り切っている。ツイッターもラジオのオンエアもYouTubeもすべて発売週で一気に稼いでいるのだ(【表2】参照)。では、ゲスよりも秀でた部分というのは何だろうか? グラフを見てみると、まずは実際の売り上げがマンウィズが2位になっている(紫色のグラフ)。ゲスが4位だったため、僅差で逃げ切っていることがよくわかる。さらに驚くのはPCでのCD読み取り指数が、今週2位であること(オレンジ色のグラフ)。ゲスは16位なので、ここで大きな差がついている。
これに関しては、おそらく配信ではなく、フィジカルのCDを買っているファンの比率が多いということだろう。オオカミのキャラクターのインパクトは、そのままビジュアルの需要にもつながっている。マンウィズもゲスも今回のシングルではDVD付の初回盤がリリースされているが、おそらくマンウィズの方が特典やジャケットそのものを必要とされているのではないだろうか。言い換えると、コア・ファンが多いのはマンウィズなのだ。そういう意味においては、マンウィズの戦略は、ジャニーズにも少し近いのかもしれない。text by 栗本斉
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