今週の洋楽まとめニュースはUSビルボード・チャートの話題から。今年大躍進を遂げた隻眼の若手ラッパー、フェッティ・ワップ。そんな彼のデビューAL『Fetty Wap』が今週のチャートで見事1位を獲得した。“トラップ”と呼ばれる新たなヒップホップ・ビートを乗りこなすスーパースターの活躍で、今後USメインストリームの勢力地図はどのように書き変わっていくのか？ 注目しよう。

フェティ・ワップ 2015年大飛躍を遂げたラッパーのデビューALがビルボード・アルバム・チャート1位、3位のドン・ヘンリーは自身最高位を記録
Album Review：フェティ・ワップ『Fetty Wap』 全米No.1スタートで新時代の幕開けを告げる超新星ラッパーのデビュー作

　一方、もう一人の“2015年の立役者”であるザ・ウィークエンドは、今週もUSシングルチャートで1位をキープ。また、ビルボード国内洋楽チャートではジャスティン・ビーバーの注目の新曲が3週目の首位を飾っている。

ザ・ウィークエンド 米ビルボード・シングル・チャート3週目の1位をマーク、いよいよドレイクがTOP3入り
ジャスティン・ビーバー 洋楽チャート3週目の首位をキープ、ジャネット待望の新曲が5位に初登場

　そのジャスティン・ビーバーは新アルバムの発売に向けて今週、話題がさらに活性化。新作のアルバム・タイトルを自身の身に刻んだタトゥーでアピールしたほか、発売日が同日となったワン・ダイレクションについてもコメント。自信満々な様子を見せた。本当にその通りの結果となるのか。今後、更なる白熱戦が展開されそうだ。

ジャスティン・ビーバー、新アルバム・タイトルのタトゥーを入れた腹筋公開
ジャスティン・ビーバー、発売日をぶつけてきたワン・ダイレクションに余裕のコメント

　いまやトップ・シンガーとしての名声を欲しいままにするサム・スミスは今週、映画『007 スペクター』の主題歌のMVを公開。今年前半の喉の手術以来、復帰作とも言える今作だが、実は賛否はやや分かれている模様。さて、映画公開後のチャート動向も気になるところだ。

サム・スミス、映画『007 スペクター』主題歌のミュージックビデオ公開
Song Review：シリーズ最新作『007 スペクター』の主題歌としてリリースされたサム・スミスの復帰曲「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」

　関東近郊のインディー音楽ファンにとって、いまや無くてはならないライブシリーズである【Hostess Club Weekender】。その最新版が11月に行われることが今週アナウンスされた。今夏にはトム・ヨークやFSSらを迎えたオールナイト・イベント【HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER】も開催。今回はブロック・パーティーやメルヴィンズを迎え、さらにパワーアップした“ホスフェス”に注目しよう。また、来年1月には時代を代表するインディ・アクトの一人であるグライムスの来日も決定。一方、今月来日公演を行う歌姫ジョス・ストーンはTwitterと連動し、ファンからの質問に応える企画をスタートしている。

【Hostess Club Weekender】11月に開催！メルヴィンズ、ブロック・パーティーら計5組の出演が発表に
グライムス 新作リリース間近!? 待望のジャパン・ツアーを2016年1月に開催
「ジョス・ストーンだけど何か質問ある？」来日記念「ジ・アンサー」企画スタート！Twitterでジョスへの質問募集中！

　最後は新作の話題。アイルランドが世界に誇る歌姫エンヤは7年ぶりの新作アルバムを11月にリリースすることをアナウンス。また、1994年に衝撃の死を遂げたニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンを題材にした話題のドキュメンタリー映画『COBAIN：モンタージュ・オブ・ヘック』のサウンドトラックも11月に発売が決定した。悲劇のスーパースターの残した貴重なマテリアルに注目が集まりそうだ。

エンヤ、7年ぶりの新作アルバムが11/20に世界同時リリース
カート・コバーン 貴重な音源多数収録！話題ドキュメンタリーのサウンドトラックの全貌が遂に明らかに

その他の今週の注目ニュース
スティーヴィー・ワンダー、2人目の妻との離婚がようやく成立
テイク6　常に更新を続ける極上のハーモニーとパフォーマンス。恒例となったビルボードライブ公演初日をレポート
『バットマン vs スーパーマン』に“声優出演できる権”付きの前売り券が発売
ドレイク、5月に流出したビヨンセとの新曲「Can I」を正式に公開
マイケルのニューボーカルをフィーチャーしたあのヒット曲の新MV、ポール・マッカートニーが公開