2015/10/08
ブラジル音楽への50年近くの功績を讃えてブラジル最高勲章の一つ「リオ ブランコ国家勲章」を受章されることとなった渡辺貞夫。最新アルバム『ナチュラリー』が10月7日にリリースされた。
今作には、アントニオ・カルロス・ジョビンの最後のバンドメンバーであり、カエターノ・ヴェローゾや坂本龍一との共演でも知られるチェロ奏者、ジャキス・モレレンバウムを共同プロデューサー&アレンジャーに迎え、リオデジャネイロでレコーディングされた。渡辺貞夫の歌心溢れるメロディのオリジナル曲やブラジルの第二の国歌とも呼ばれているピシンギーニャの「カリニョーゾ」、チャップリンの「スマイル」などを渡辺貞夫の瑞々しくも優しい音色のサックスとジャキスの豊潤なチェロで綴り、ストリングス・アンサンブルと共に奏でる郷愁を帯びたブラジリアン・ミュージック。ぜひ聴いてみてほしい。
また、駐日ブラジル大使は、渡辺貞夫の授章に際し、次のコメントを寄せている。「世界のボサノヴァ史における記念碑的作品である『BOSSA NOVA '67』から(前作)アルバム『OUTRA VEZ』まで、貴殿のすべての作品にはブラジルに対する愛情が感じられます。私はブラジルとブラジル人に対する貴殿の友情の証人です。」
※「リオ ブランコ国家勲章」は、法令51.697号(1963年2月5日付)により制定されたもので、外交分野で功績が極めて顕著とブラジル政府が認めた外国人並びにブラジル人に対し、ブラジル連邦共和国大統領が賞勲局総裁の資格にて授与するブラジル最高勲章の一つ。
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